微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな過ちを追求するのが政治だろうか?

政治家が 小さな過ちを追求することに 明け暮れる。 どこまでを 小さな過ちというかは別として、 小さな過ちは許すという視点は 政治家に必要なことだと思う。 余りに小さな過ちに 拘る政治家の方が 信用できない。 仲弓、季氏の宰と為りて政を問う。子曰わ…

過てば則ち改むるに(論語、学而第一⑧)

人間であれば 誰だって間違いはある。 大事なのはすぐに改める ということなのだろう。 子曰わく、君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし己に如かざる者を友とする無かれ。過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。(学而第一・仮名…

飽きないようにするために

どんなに知っていても どんなに好きでも ただ漫然と繰り返すだけでは 飽きる。 楽しくなくなる。 飽きないようにするために 小さな変化や発見でも 感謝・感動できるよう 心をいつも新鮮に保つ。 さらには飽きないための 創意工夫を重ねる。 心をいつも新鮮に…

何をしたいか?ではなく、何をすべきか?だろう

自分は何をしたいのか? これでは自分本位のような気がする。 自分は何をしたいか?ではなく、 自分は何をすべきか?の方が 善いように思う。 子貢曰わく、如し博く民に施して、能く衆を済う有らば如何。仁と言うべきか。子曰わく、何ぞ仁を事とせん。必ずや…

三省は恕のために(論語、学而第一④)

反省だけなら猿でもできるという。 反省だけなら 人の道(仁)ではない。 人間は反省するだけでなく 省かねばならない。 善くないことを 省かねばらなない。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/11696382.html 何度も何度も自分を省みて 善くないことを省い…

飽きるとは心が枯れる(穢れ)

飽きるとは 心が枯れること。 心が枯れることを 神道では穢れ(けがれ)というらしい。 心が枯れないようにするために いつも心を瑞々しく新鮮に保ちたい。 子張、政を問う。子曰わく、之に居りて倦むこと無く、之を行うに忠を以てす。(顔淵第十二・仮名論…

お金の管理がいい加減では…

政治資金規正法については よく分からない。 だが、 お金の管理がいい加減 ということはよく分かった。 お金の管理がいい加減な為政者を 信用するわけにはいかない。 子曰わく、民は之に由らしむべし。之を知らしむべからず。(泰伯第八・仮名論語103頁)…

君子の本は仁、仁の本は孝(論語、学而第一②)

君子の本は仁、 仁の本は孝。 次の章句は この関係を最もよく表す。 だから弟子の言葉にもかかわらず、 2番目に置かれたのだろう。 有子曰わく、其の人と為りや、孝弟にして上を犯すを好む者は鮮なし。上を犯すを好まずして乱を作すを好む者は未だ之れ有ら…

大人でさえスマホでろくなことしないのだから

スマホを子どもに持たせる。 ネットの世界に一人で入る。 ろくなことしないのは当たり前。 大人でさえ 誰も見ていない一人の時に 不善を慎むのは難しいからだ。 子どもがネットに入るときは 保護者同伴にしようと思う。 小人間居して不善を為し、至らざる所…

3大テーマと孔子の人柄(論語、学而第一①)

1.楽しく学び実践する 2.よき友をもつ 3.君子はどんな人物か? この3つのテーマは 論語全体で何度も何度も 繰り返される。 そのため、 論語3大テーマと言われる。 論語の最初の章句は この3大テーマを 見事に凝縮しているため 小論語と言われる。 h…

天職に暇は無いが、リフレッシュは必要だ

天職に暇は無い。 自分の仕事をよくしようと いつもいつでも考えるものだからだ。 とはいえ、 リフレッシュは必要。 でないと、 心を新鮮に保つのは難しい。 心が新鮮でなければ、 進化するための 新たなアイデアは浮かばない。 天職遂行のための リフレッシ…

天命に関係なく手にした利益は

人は天命に対し 真っ直ぐであるべきだ。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/12050008.html 天命に関係なく手にした利益は 雲のようなもの。 すぐに消えてなくなるに違いない。 子曰わく、富にして求むべくんば、執鞭の士と雖も、吾亦之を為さん。如し求む…

恕は思いやりと解釈されるが、

恕は一般的に 思いやりと解釈される。 だが恕は、 「心の如く」と書く。 したがって、 相手の心の如く、 相手の立場に立って考えること と解釈する方が正解かもしれない。 子曰わく、参や、吾が道は一を以て之を貫く。曽子曰わく、唯。子出ず。門人問うて曰わ…

どんなに良い学校を卒業しても

どんなに良い学校を卒業しても 社会に出れば 学校で習いもしなかった問題や 見たことも聞いたことも無い 問題に対処しなければならない。 事前に用意された正解など無く、 解決策は自分の頭で 考え出さなければならない。 なので社会に出る前には 正解を詰め…

忙しいは心を亡くす

忙しいは 心を亡くすと書く。 忙しくても 人を思いやる心は亡くすまい と思いたい。 子曰わく、富と貴とは、是れ人の欲する所なり。其の道を以て之を得ざれば、処らざるなり。貧と賤とは、是れ人の悪む所なり。其の道を以て之を得ざれば、去らざるなり。君子…

賢を賢として色に易え(論語、学而第一⑦)

「賢を賢として色に易え」を どう解釈するか? 「賢」と「色」はそれぞれ、 次の章句を参考にすると 分かり易いように思う。 子曰わく、賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みるなり。(里仁第四・仮名論語44頁) 孔子先生が言われました。 …

「和して同ぜず」は付和雷同の戒め

自分に一定の意見が無く、 他人の意見にわけも無く賛同する。 これを付和雷同という。 次の章句は 付和雷同を戒めていると 考えられる。 子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(子路第十三・仮名論語196頁) 孔子先生が言われました。 「…

水を楽しむ(論語、雍也第六㉓)

「知者は水を楽しむ」とは どういうことだろうか? 水は変化を表す。 世の中には 変化しないものは無い(諸行無常)。 それゆえ人間は、 変化に脅えるのではなく、 変化に適応して進化せねばならない。 知者には 仁(人のあるべき道)を見分ける判断力があっ…

変化を脅威ではなく機会として捉える

経営学者のドラッカーは 「変化を脅威ではなく機会として 捉えなければならない」 と言った。 論語には 「知者は水を楽しむ」とある。 水は変化を表していると思う。 知は判断力であった。 知者は判断力があるから 変化に脅えず 変化の中にも好機を見出す。 …

何故おぞましい事件が増えるのか?

教という漢字には孝がある。 漢字が作られた大昔、 教えると言えば孝だった。 孝は人間以外の動物は 行えないもの。 孝が人間を他の動物と区別し、 人間を人間らしくすると 考えられたからだろう。 日本では70年ほど前に 教育勅語が廃止され、 修身の授業が…

教という漢字には孝がある(仁の本は孝)

教という漢字には孝がある。 漢字が作られた大昔、 教えると言えば孝だった。 孝は人間以外の動物は 行えないもの。 孝が人間を他の動物と区別し、 人間を人間らしくする(仁)と 考えられたからだろう。 論語でも 孝は仁の基本となっている。 有子曰わく、…

躾も大事だが家族愛の方が大事だ

しつけは躾と書く。 たとえ躾だったとしても 家の中では伸びやかにくつろぎ、 家族愛を育むことが優先だろう。 子の燕居するや、申申如たり、夭夭如たり。(述而第七・仮名論語81頁) 孔子先生が家でおくつろぎのときは、のびのびとされ、にこやかな表情を…

人の生くるや直し

真っ直ぐであるべきだ。 天命に対して 真っ直ぐであるべきだ。 子曰わく、人の生くるや直し。之を罔いて生くるや、幸いにして免るるなり。(雍也第六・仮名論語74頁) 孔子先生が言われました。 「人はもともと真っ直ぐなものだ。それを曲げて生きている人…

習慣とは紙を重ねてゆくようなもの

習慣とは 紙を重ねてゆくようなもの。 一枚一枚は薄くても 何十年も経てば厚くなる。 善い習慣を身につけたい。 子曰わく、性、相近きなり。習、相遠きなり。(陽貨第十七・仮名論語262頁) 孔子先生が言われました。 「人の生まれつきは、誰も似たものな…