微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

教という漢字には孝がある(仁の本は孝)

教という漢字には孝がある。
 
漢字が作られた大昔、
教えると言えば孝だった。

孝は人間以外の動物は
行えないもの。

孝が人間を他の動物と区別し、
人間を人間らしくする(仁)と
考えられたからだろう。
 
 
論語でも
孝は仁の基本となっている。
 
 
有子曰わく、其の人と為りや、孝弟にして上を犯すを好む者は鮮なし。上を犯すを好まずして乱を作すを好む者は未だ之れ有らざるなり。君子は本を務む、本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁を為すの本か。(学而第一・仮名論語1頁)
有先生が言いました。
「人柄が孝弟な者に、目上に逆らうことを好むような者は少ない。目上に逆うことを好まない者で、世の中を乱すことを好む者はいない。君子は本を大事にする。本がしっかりすれば道が開ける。孝弟は仁を成し遂げる本であろうか?」