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大学・中庸も同様でございます。
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詩に曰わく、錦を衣て絅を尚うと。其の文の著わるるを悪むなり。故に君子の道は、闇然として日に章らかに、小人の道は、的然として日に亡ぶ。君子の道は淡にして厭わず、簡にして文温にして理なり。遠きの近きを知り、風の自るを知り、微の顕なるを知らば与に徳に入る可し。(中庸第三十三章・仮名中庸82頁)
詩経には、「錦を着て、その上から絅(薄い麻)を重ねる」という言葉がある。錦の美しさが強調されてしまうのを嫌うからである。ゆえに君子の道は始めはおぼろげでも、だんだん明るくはっきりしてくるものである。これに対し小人の道は、始めは見栄えよくても、だんだん消えて無くなるのである。君子の道は、水のように淡白であるから嫌になることはない。簡単なように見えるが、その中には美しい彩りがあり、穏和でしかも条理に適っている。遠くのものも近いところから積み重なったものであることを知り、風にはそれを起こす内なる力があることを知り、微かなものでもそれが積み重なれば明らかなものになることを知れば、それと共に自らの徳を知ることができるのである。
詩経には、「錦を着て、その上から絅(薄い麻)を重ねる」という言葉がある。錦の美しさが強調されてしまうのを嫌うからである。ゆえに君子の道は始めはおぼろげでも、だんだん明るくはっきりしてくるものである。これに対し小人の道は、始めは見栄えよくても、だんだん消えて無くなるのである。君子の道は、水のように淡白であるから嫌になることはない。簡単なように見えるが、その中には美しい彩りがあり、穏和でしかも条理に適っている。遠くのものも近いところから積み重なったものであることを知り、風にはそれを起こす内なる力があることを知り、微かなものでもそれが積み重なれば明らかなものになることを知れば、それと共に自らの徳を知ることができるのである。