微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

下問を恥じず(論語、公冶長第五⑮)

上司が部下にものを尋ねるのに、 恥じる必要は無いと解釈できる。 だが無条件に恥じる必要が無いのではない。 孔文子がこれをできたのは 行動が俊敏で謙虚に学ぶことを好んだからであろう。 行動が俊敏で謙虚に学ぶ人格を 形成していたからこそ、 部下にもの…

上を犯す(論語、学而第一②)

弟が入っているので、 「上」は目上と解釈するのが通常。 だが、 中庸の最終章と関連付けて、 上天すなわち天と解釈することも可能と思う。 その方が深みが増す。 有子曰わく、其の人と為りや、孝弟にして上を犯すを好む者は鮮なし。上を犯すを好まずして乱…

真珠湾ではなく満州事変から始まった

70年前終わった戦争は、 真珠湾攻撃から 始まったのではなく、 満州事変から始まった。 満州事変以降、 日本軍は 中国義勇兵によるテロと戦っていた。 盧溝橋事件以降は 中国軍と全面衝突(支那事変・日中戦争)するようになった。 やがてアメリカは 日本が…

サイパン陥落して降伏せず、これを過ちという

グアム→パラオ→フィリピン→硫黄島→日本本土への大空襲→沖縄での地上戦→広島・長崎への原爆投下 このように、 70年前の戦争によって 犠牲となった方々の大多数は サイパン陥落後であった。 サイパン陥落は 日本本土がB29による爆撃射程圏に入ることを意味した…

孝(論語、学而第一②)

「教」という漢字には「孝」が入っている。 漢字が作られた大昔、 教えるといえば孝だったからだろう。 孝が人間を動物と分けるものと 考えられていたからかもしれない。 「孝」とは何か? これも何度も繰り返される論語のテーマの一つである。 有子曰わく、…

子供の名付け

第一子も今回の第二子も 響き・読みは妻が考え、 私は漢字を考えた。 妻は流行を大事にしたようだ。 おかげで今風な響き・読みとなった。 私は漢字を論語の中から選んだ。 仁道を歩んでほしいという願いを込めて。 私も妻も 子供たちに良いプレゼントができ…