微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋分の日にちなみ

今日は秋分の日ですので、それにちなんだ論語をどうぞ。 ○孔子先生の弟子の曽子が言いました。 親の最期を心から丁重にして、 そして先祖の祭礼を心を込めて手厚く行えば、 人々の徳は厚くなるものだよ。 曽子曰わく、終を慎み遠きを追えば、民の徳厚きに帰…

瀬島龍三さんの指導

一昨日の日経の「私の履歴書」を読んで、大ヒントを得たような気分になりました。 こんなことが書いてありました。 『(旧日本軍の大本営参謀だった瀬島龍三さんが、戦後伊藤忠商事に入社。 その瀬島さんが部下に対し)日常業務で指導されたのは、 (1)報告書…

孔子は個性に合わせて教えてくれる

孔子先生は、 教えを受ける側の個性に合わせて 教え方を変えていたようだ。 子路問う、聞くままに斯れ諸を行わんか。子曰わく、父兄の在すこと有り、之を如何ぞ、其れ聞くままに斯れ諸を行わんや。冉有問う、聞くままに斯れ諸を行わんか。子曰わく、聞くまま…

友人の結婚式にて

昨日、友人の結婚式・披露宴に参加しました。 新郎には、多種多様な友人がいます。 しかも皆、苦しい時期を共に過ごした長い付き合いの人たちです。 付き合えば付き合うほどほど、みな彼の人柄に魅了されているようです。 もちろん新婦もそんな彼を心から慕…

つまずいて転びそうになる時でも

君子は仁を去りて悪(いず)くにか名を成さん。 君子は食を終るの間も、仁に違うこと無く、 造次(ぞうじ)にも必ず是に於いてし、 顚沛(てんぱい)にも必ず是に於いてす。(里仁第四・仮名論語39頁) 君子は、仁の道から離れてどこで有徳で立派な方だと…