微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

見ざる、言わざる、聞かざる

「見ざる、言わざる、聞かざる」は 日光東照宮の三猿で有名。 論語に由来すると思われる。 顔淵仁を問う。子曰わく、己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや。顔淵曰わく、請う、其…

利益を社会のために

今週の日経夕刊「人間発見」は渋沢栄一先生の子孫であられる渋沢健さんでした。 以下、記事を抜粋します。 『高祖父の渋沢栄一を意識したのは40歳のとき。今は栄一の研究家として著作も多い。 2001年に米国のヘッジファンドを辞めて独立しようとしたときです…

天皇陛下の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

東日本大震災の際の天皇陛下のお言葉を全文掲載します。 『 この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9・0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者…

温良恭倹譲

子禽(しきん)、子貢に問うて曰わく、夫子(ふうし)の是(こ)の邦(くに)に至るや、必ず其(そ)の政(まつりごと)を聞く、之(これ)を求めたるか、抑抑(そもそも)之を与えたるか。子貢曰わく、夫子は温良恭倹譲、以(もっ)て之を得たり。夫子の之…

自分はどうかと、、、

子曰わく、賢を見ては斉(ひと)しからんことを思い、不賢を見ては内に自(みずか)ら省みるなり。(里仁第四・仮名論語44頁) 孔子先生が言われました。 「知徳の優れた人を見れば自分もそうなりたいと思い、 つまらない人を見れば自分はどうかと内省する…