微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の声を信じ歩く?

自分の声を信じ歩けたら、 そもそも迷い悩む必要などない。 自分の声を信じられないからこそ、 人は迷い悩むのだ。 迷い悩まないために、 人は学ぶ。 初めは人から学び、 字が読めるようになれば、 書物から学び、 さらに進めば天から学ぶ。 子曰わく、吾(…

先生の負担を軽くする

学校の先生に鬱病が多いらしい。 多忙というのがその原因のようである(昨日の日本経済新聞朝刊より)。 忙しいとは、「心+亡」。 忙しくて心を亡くしている状態の先生が いじめ対応などできるはずもない。 いじめによる自殺が増えた原因は、 先生が忙しすぎ…

育児・介護・障害などがあっても働きたい

育児、介護、病、障害、年齢などの制約を抱えつつ働く人は増えている。 経営学者・今野浩一郎氏は、 このような制約を抱えて働く社員のことを制約社員と言っている。 制約社員は、若者の志、シニアの知恵、子育て社員の視野の広さを持っている。 こうした制…

マヤ暦、孔子なら…

マヤ暦によれば、 昨日は世界が終わる日であったようです。 私はすっかり忘れておりました。 孔子もおそらく 終末論など全く無視していただろうと思います。 子、怪・力・乱・神を語らず。(述而第七・仮名論語88頁) 孔子先生は、妖怪的なこと・暴力的な…

正しい歴史認識を言う前に

韓国の大統領となる朴槿恵(パク・クンヘ)氏が言った。 「正しい歴史認識を土台に、東北アジアの和解・協力と平和が拡大するよう努力する」と。 (12月20日日本経済新聞夕刊) 安倍新政権に対する牽制と思われる。 しかし、 正しい歴史認識というものは…

もらって嬉しい年賀状?

たった一言でも、 手書きの文字が添えられている年賀状は、 もらって嬉しい。 だから私も、 年賀状には必ず手書きの一言を添えたいと思う。 子曰わく、人にして仁ならずんば、礼を如何(いか)にせん。人にして仁ならずんば、楽(がく)を如何にせん。(八佾…

寒い日は心を強くする(番外編)

前回からの番外編です。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8084372.html) もっとも、 孔子でさえ天命を知ったのは50歳でした。 子曰わく、吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知…

寒い日は心を強くする(3/3)

前回からの続きです。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8075663.html) どうすれば、自分の心を真っ直ぐにできるのでしょうか。 真っ直ぐにすることは、 正しくすることと同じです。 「正」という漢字が、 目標の線(一)を目指して足(止)が真っ…

寒い日は心を強くする(2/3)

前回からの続きです。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8067160.html) どうすれば逆境に負けない強い心、大志を持てるのでしょうか? 次の章句がヒントになりそうな気がしています。 子曰わく、天、徳を予(われ)に生(な)せり。桓魋(かんたい…

寒い日は心を強くする(1/3)

今冬は寒さが厳しいです。 寒いといえば、 思い出されるのが次の章句です。 子曰わく、歳(とし)寒くして、然(しか)る後(のち)に松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知るなり。(子罕第九・仮名論語124頁) 孔子先生が言われました…

子どもの褒め方?

子どもは一人ひとり違った才能を持っている。 天の命ずる之(これ)を性と言い、性に率(したが)う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。(第一章・仮名中庸1頁) 天は人それぞれに個性・特性を命じている。その個性・特性にしたがい、それを活か…

子どもの叱り方?

子どもが失礼なことをしたり、 マナーに反したりすれば厳しく叱る。 孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知る無きなり。(堯曰第二十・仮名論語313頁) 孔子先生が言…

子どもにイライラしない方法?

疲れているとき、 夜泣きや子どもが離れてくれなかったりで、 イライラすることはあります。 そんな時は、 子どもが無事に生まれてきたくれた時の感動を思い出します。 決して子どもにイライラをぶつけてはなりません。 (「オトコの子育て」タレント照英さ…

愛子さまと論語

今日(12月1日)、 敬宮愛子内親王殿下(愛子さま)は11歳の誕生日を迎えられました。 心よりお慶び申し上げます。 今日の日を記念して、 愛子さまのお名前と論語との関係について書かせて頂きます。 愛子さまのお名前は、 次の論語の言葉に由来すると言わ…