微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

育児・介護・障害などがあっても働きたい

育児、介護、病、障害、年齢などの制約を抱えつつ働く人は増えている。
 
このような制約を抱えて働く社員のことを制約社員と言っている。
 
制約社員は、若者の志、シニアの知恵、子育て社員の視野の広さを持っている。

こうした制約社員を生かす多元的な人事制度を作れれば、
日本企業の新たな強みになるはずである。

(今朝の日本経済新聞「春秋」を再構成しました)
 
 
 
子曰わく、君子は事(つか)え易(やす)くして説(よろこ)ばしめ難(がた)し。之(これ)を説ばしむるに道を以(もっ)てせざれば説ばざるなり。其(そ)の人を使うに及びては之を器(うつわ)にす。小人は事え難くして説ばしめ易し。之を説ばしむるに道を以てせずと雖(いえど)も、説ぶなり。其の人を使うに及びては、備わらんことを求む。(子路第十三・仮名論語197頁)
孔子先生が言われました。
「君子には事えるのは簡単だが、喜ばせるのは難しい。君子は、道に適っていなければ喜ばないからである。そして君子は、人をその長所に応じて使おうとする。小人には事えるのが難しいが、喜ばせるのは簡単である。道に適っていなくても喜んでくれるからである。そして小人は、一人の人が何でもできることを求める。」