微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は教育勅語の日

122年前(明治23年・1890年)の今日(10月30日)、 教育勅語(教育ニ関スル勅語)が渙発されました。 教育勅語が渙発されたのには、 次のような経緯があったといいます。 『明治19年、明治天皇は設立されたばかりの東京帝国大学を視察され、 非常に進んだ教…

親民か新民か?(上から目線はやめてほしい)

前回(http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/7555859.html)からの続きでもあります。 前回は、嫌われてしまっては、伝えたいことも伝わらないようなことを書きました。 残念なことですが、 論語に詳しい人の中には、 上から目線な態度で偉そうにしていて、嫌…

天皇制と民主制の両立

次の章句のように、 天皇陛下が直接政治に携わられることはありません。 (関連記事http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/5509489.html) 子曰わく、巍巍(ぎぎ)乎(こ)たり。舜(しゅん)・禹(う)の天下を有(たも)てるや。而(しこう)して與(あずか…

嫌われては意味が無い

前回(http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/7276025.html)の続編です。 どんなに論語に感動してそれを伝えたくなっても、 論語を使って話しをしていては、嫌われるだけでしょう。 子游曰わく、君に事(つか)うるに数(しばしば)すれば、斯(ここ)に辱(…

孔子のストレス

孔子にも、こんなストレス?があったようです。 子曰わく、徳の修まらざる、学の講ぜざる、義を聞きて徒(うつ)る能わざる、不善の改むる能わざる、是れ吾が憂なり。(述而第七・仮名論語80頁) 孔子先生が言われました。 「徳が身につかないこと、学が究…

一人っ子はわがままなのか

一人っ子だからといって、わがままだと決めつけないでほしい。 司馬牛、憂えて曰わく、人は皆兄弟有り、我独り亡し。子夏曰わく、商之を聞く、死生命有り、富貴天に在り。君子は敬(つつし)みて失うこと無く、人と与(まじわ)るに恭(うやうや)しくして礼…

ノーベル賞・山中教授も三日坊主だった?!

山中教授のキャリアは外科医に始まった。 だが、不器用だったため外科医の道を挫折。 大学院に入り直し、研究の道へ進んだ。 しかし、そこでも僅か数年で研究テーマを2回も3回も変えている。 これに対し、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトリーダー…

皇位継承問題、日経へ反論

基本的に私は、 日本経済新聞の論調には共感するものが多い。 ただし、皇位継承問題については、同意できないことが判明した。 10月6日日本経済新聞朝刊に、こんな記事があった(一部抜粋)。 井上亮編集委員が書いている。 『戦前約20あった宮中祭祀(さい…

兄弟いつまでも仲良く

兄弟、いつまでも仲良く。 子路問うて曰わく、如何なるか斯(こ)れ之(これ)を士と言うべき。子曰わく、切切偲偲(せつせつしし)怡怡如(いいじょ)たれば、士と言うべし。朋友には切切偲偲、兄弟には怡怡如たり。(子路第十三・仮名論語199頁) 弟子…