#その他教育
一人ひとりの個性を認め、 良いところは伸ばし、 悪いところは抑える。 子曰わく、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是に反す。(顔淵第十二・仮名論語172頁) 孔子先生が言われました。 「君子は、人の美点(長所)を成就させ、人の悪い所(短…
勉強しても勉強しても すぐに忘れる。 それでも謙虚に 何度も何度も繰り返す。 子曰わく、学は及ばざるが如くするも、猶之を失わんことを恐る。(泰伯第八・仮名論語106頁) 孔子先生が言われました。 「まだまだ及ばないような気持ちで学んでいる。それ…
天は必ず各人に徳を与えている。 だが、自分に与えられた徳を知る者は少ない。 子曰わく、由、徳を知る者は鮮なし。(衛霊公第十五・仮名論語229頁) 孔子先生が言われました。 「由(子路)、徳を知る者は少ないのだよ」 天の命ずる之を性と言い、性に率…
子曰わく、学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。人知らずして慍みず、亦君子ならずや。(学而第一・仮名論語1頁) 孔子先生が言われました。 「学んだことを時に応じて実践・習得する。なんと喜ばしいことではない…
自分のことを話すより、 他人の話しを聞くことの方が難しい。 40にもなって 自分のことしか話さないで 他人の話しを聞かない人は 小人ということではないだろうか? 子曰わく、後生畏る可し。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十五十にして聞くこと…
自由とは自らに由ると書く。 だが自らに由れるほど 自らに自信は無い。 子曰わく、述べて作らず、信じて古を好む。竊に我が老彭に比す。(述而第七・仮名論語80頁) 孔子先生が言われました。 「私は古聖の道を述べているだけで創作はしていない。古聖の道…
天は乗り越えられない 試練は与えない。 天が与えて下さった この試練には、 きっと何かの意味が あるに違いない… 伯牛、疾有り。子、之を問う。窓より其の手を執りて曰わく、之を亡ぼせり、命なるかな。斯の人にして而も斯の疾あるや。斯の人にして而も斯の…
知とは 物事を本質から判断すること であった。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/10366596.html 人間の本質、 つまり人間の人間たる所以を 考えることは、 人間のあるべき道を 考えることであり、 人間のあるべき道は 仁である。 知とは 仁を見分ける判…
最初は人から学び、 字が読めるようになれば、 書物から学び、 さらに進めば天から学ぶ。 子曰わく、三人行えば、必ず我が師有り。其の善き者を択びて之に従い、其の善からざる者にして之を改む。(述而第七・仮名論語88頁) 孔子先生が言われました。 「…
暴力は連鎖しやすい。 家庭内暴力の中で育った人は、 自分のパートナーや子どもにも 暴力を振るう傾向にあるという。 たとえ暴力を受けても 決して他の人に暴力を振るわない。 暴力の連鎖を断ち切る者は 間違いなく君子であろう。 子貢問うて曰わく、一言(…
ライバルも 頑張っているわけだから、 自分がどんなに頑張っても、 一番になれる保証は無い。 だから一番になることよりも、 一流になることに 心血を注ぎたい。 一番という 人が認めるものよりも、 一流という 天が認めるものになりたい。 一番は必ずしも …
「言うのはタダだから」と いろいろズケズケと言ってくる人がいる。 しかし本当にタダなのだろうか? 信は「人が言う」と書く。 誠は「言葉が成る」と書く。 タダだからといってズケズケと物を言うのは、 信用や人間性に大きな損失をもたらしてしまうと思う…
論語は人生のガイドブック。 論語を読むに当たって大切なのは、 正確な書き下しとか、 分かり易い現代語訳ではなく、 自分でどう活用するかにある。 子曰わく、仁に当たりては、師にも譲らず。(衛霊公第十五・仮名論語243頁) 孔子先生が言われました。 …
無いことを恨むより 有ることに感謝する。 子曰わく、我を知ること莫きかな。子貢曰わく、何為れぞ其れ子を知ること莫からんや。子曰わく、天を怨みず、人を尤めず、下学して上達す。我を知る者は其れ天か。(憲問第十四・仮名論語219頁) 孔子先生が「私…
1991年10月31日、湾岸戦争後の呉港でのこと。イラクがペルシャ湾に敷設した機雷の掃海作戦を無事完了し、帰国した海上自衛隊員を前に、落合畯群司令は最後の訓示を行った。以下、一部を紹介する。 「隊員諸君は、この半年間、ペルシャ湾において、劣悪な環境…
本物の指導とは、 選手が本来持っている力を発揮させる工夫をすることであるように思う。 子曰わく、之(これ)を如何(いかん)、之を如何と曰(い)わざる者は、吾(われ)之を如何ともする末(な)きのみ。(衛霊公第十五・仮名論語234頁) 孔子先生が…
自分の声を信じ歩けたら、 そもそも迷い悩む必要などない。 自分の声を信じられないからこそ、 人は迷い悩むのだ。 迷い悩まないために、 人は学ぶ。 初めは人から学び、 字が読めるようになれば、 書物から学び、 さらに進めば天から学ぶ。 子曰わく、吾(…
学校の先生に鬱病が多いらしい。 多忙というのがその原因のようである(昨日の日本経済新聞朝刊より)。 忙しいとは、「心+亡」。 忙しくて心を亡くしている状態の先生が いじめ対応などできるはずもない。 いじめによる自殺が増えた原因は、 先生が忙しすぎ…
イジリとイジメを区別するのが難しいと言われる。 それを区別する方法として、 次の論語の章句をヒントにしてみた。 子曰わく、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是(これ)に反す。(顔淵第十二・仮名論語172頁) 孔子先生が言われました。 「…
前回(http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/7618220.html)からの続きです。 前回、前々回(http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/7555859.html)と、 嫌われないことをテーマに書いてきました。 しかし、 論語には、嫌われてしまっても良い場合が書いてあり…
122年前(明治23年・1890年)の今日(10月30日)、 教育勅語(教育ニ関スル勅語)が渙発されました。 教育勅語が渙発されたのには、 次のような経緯があったといいます。 『明治19年、明治天皇は設立されたばかりの東京帝国大学を視察され、 非常に進んだ教…
大津の事件では、先生がいじめを見て見ぬふりをしていたという。 しかも、教育委員会がいじめを隠蔽していた。 子曰わく、(中略)義を見て為さざるは勇無きなり。(為政第二・仮名論語22頁) 孔子先生が言われました。「正義だと分かりながら行わないのは…
前回の続編とします。 論語の一番最初の章句がこれでした。 子曰わく、学びて時に之を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。(後略)(学而第一・仮名論語1頁) 前回は、「学」・「習」・「時」の意味を考えました。 今回は、「説」です。 「説ばしか…
論語の最初の言葉です。 子曰わく、学びて時に之を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。(後略)(学而第一・仮名論語1頁) 「学びて」は「学ぶ」です。 「学ぶ」を広辞苑で調べると、「まねてする」とあります。 「学ぶ」ことは、「真似る」ことで…
江戸時代の各藩は、教育を重んじ、競うかのように学校(藩校)をつくりました。 また、多くの寺子屋が江戸で千、全国では万を超えて存在したと言われます。 そうした藩校や寺子屋では、論語の「素読」が行われていたようです。 素読とは、 「文章の意味はさ…
近頃、「ぶれる」とか「ぶれない」とかいう言葉を良く耳にする機会が多いかと思います。 消費税増税問題では、 「野田総理は、増税でぶれない」とか。 大飯原発再稼働の問題では、 「橋下市長はぶれた」とか。 「ぶれる」、「ぶれない」ということに関して、…
最近、こんな本を読みました。 この本の著者・北尾吉孝SBIホールディングス社長の言葉を使わせて頂きます(^_^;) 一部要約しています。 『私たちの生きている社会は人間の作った社会。 仕事をする相手も人間。 人間抜きには何も語れない。 したがって、「人間…
こんな本を読みました。 以下ざっくり、要約です。 『私たちは、体を鍛えるために、トレーニングをする。 脳も体の一部なのだから、脳を鍛えるには、トレーニングが必要だと考えた。 そこで、何をすれば脳が活発に働くのかを調べてみた。 その結果、単純なこ…