微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

受験生に贈る言葉

受験生に贈るなら、私は次の言葉を選びたい。 冉求曰わく、子の道を説ばざるに非ず、力足らざればなり。子曰わく、力足らざる者は中道にして廃す。今女(なんじ)は画れり。(雍也第六・仮名論語71頁) 冉求(冉有)が言いました。 「先生の教えがわからな…

使命が書かれた手紙

子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁) 孔子先生が自身の生涯を振り返って述べている章句です。 1…

孔子本来の教えは儒教・儒家とは違う

「孔子が儒教を創設した」とか、 「孔子は儒家思想の祖」などと言われることがよくあります。 しかし私は、 孔子の教えと儒家・儒教は異なるものと考えてます。 それを説明してくれるわかりやすい文章が致知2月号151頁に載っていました。 高校生が感動し…

対照的な年賀状

突然の年賀状が二通。 一つは、昔の恩人から頂いた嬉しい年賀状。 もう一つは、昔迷惑をかけられた人からの困った年賀状。 この二通の年賀状に返事を考えていると、ふと論語のこの章句が浮かんだ。 或るひと曰わく、徳を以て怨に報いば如何。子曰わく、何を…