微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

論語と日々

今年は戌年

犬は文飾と実質とバランスを説いた章句に登場する。 文飾と実質のバランスは文質彬彬。 戌年である今年は、文質彬彬を心掛けたい。 棘子成曰わく、君子は質のみ。何ぞ文を以て為さん。子貢曰わく、惜しいかな、夫子の君子を説くや。駟も舌に及ばず。文は猶質…

食事中、テレビを消すことにした

1年ほど前から、食事中、テレビを消すことにした。 よく味わって食べるため、 天地のお恵みや万人の苦労に思いを馳せるためである。 子曰わく、仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯に仁至る。(述而第七・仮名論語92頁) 孔子先生が言われました。 「仁は決…

謹賀新年(平成28年・申年)

旧年中のご交誼に 厚く御礼申し上げますとともに 本年も変わらぬご批判賜りたく 何卒宜しくお願い申し上げます。 顔淵仁を問う。子曰わく、己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや…

子供の名付け

第一子も今回の第二子も 響き・読みは妻が考え、 私は漢字を考えた。 妻は流行を大事にしたようだ。 おかげで今風な響き・読みとなった。 私は漢字を論語の中から選んだ。 仁道を歩んでほしいという願いを込めて。 私も妻も 子供たちに良いプレゼントができ…

第二子となる長女が生まれた

第二子となる長女が生まれた。 母子ともに健康であること、 この上なく有難く 誠に光栄なことと思うと同時に、 私が二人の子を平等に 愛することができる人格を 果たして備えているかどうか 不安にもなった。 司馬牛、憂えて曰わく、人は皆兄弟有り、我独り…

新年おめでとうございます

旧年中のご交誼に 厚く御礼申し上げますとともに 本年も変わらぬご指導賜りたく 何卒宜しくお願い申し上げます。 湯の盤の銘に曰わく、苟に日に新た日日に新たに、又日に新たならんと。(大学・仮名大学6頁) 殷王朝の初代・湯王が使っていた洗面器には、「…

今年達成できたこと

今年、論語・大学・中庸の音読が 100回に到達した。 覚えるほど読み込んだ。 だが、読めば読むほど、 知れば知るほど、 孔子先生の教えが 深くて高くて遠くて広くて… なんとなく次の章句にある 顔淵の気持ちがわかるような気がする。 顔淵、喟然として歎…

妹の結婚式で泣いたのではない

妹の結婚式があった。 妹は父との関係が良いとは言えない。 妹と父は結局、 ヴァージンロードを一緒に歩かなかった。 だが、披露宴の最後、 新婦の手紙には、 父の愛情を感じられるエピソードや 父への感謝の気持ちが綴られていた。 私と母、特に母が 父と妹…

「少年よ大志を抱け」の全文を読んできたら

夏休みを利用して 「少年よ大志を抱け」で有名な クラーク博士の銅像のある 羊ヶ丘展望台(札幌市)に 行ってきた。 「少年よ大志を抱け」 には続きがあった。 続きの方がむしろ 大事なのではないか? 子曰わく、三軍も師を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべか…

旭山動物園は本当に素晴らしかった

旭山動物園は 日本中、いやアジア中から たくさんの来園者を集める。 彼らが落とす宿泊費、 飲食費、交通費、土産代などは 旭川市とその経済圏を潤す。 そんな旭山動物園でも かつてはお客さんが入らず 閉園の危機にあったという。 その危機を救ったのが 行…

不妊治療で学んだこと

結婚して長く 子どもができなかった。 不妊治療の病院へ行った。 私にも妻にも 不妊の原因は無かった。 まずはタイミング療法で 様子を見る。 なぜか妊娠には至らず。 さらに人工受精、胚移植と 段階を踏むものの、 妊娠には至らず。 最終段階の胚盤胞移植と…

子ども元気が何より嬉し

昨冬、当時1歳だった長男が通う保育園で ウィルス性胃腸炎、 いわゆるノロが流行。 長男も感染した。 しかも嘔吐と共に痙攣(けいれん)を起こしてしまった。 小児クリニックへ行くと、 癲癇(てんかん)の可能性を疑われた。 熱性痙攣以外の痙攣は癲癇の疑…

子どもが思い出のコップを割ってしまった…

子どもが2歳になって、 よくお手伝いをしてくれるようになった。 使った食器を流し台まで運んでくれる。 沖縄ガラスでできたコップがある。 結婚前に妻と行った思い出の品である。 それを子どもが落として割ってしまった。 妻は悲鳴をあげた。 子どもは泣き…

なかなかブログの時間を確保できない

景気回復しているためか、 多くの仕事を頂いている。 増税への対応で事務作業も増えている。 なかなかブログの時間を確保できない。 これわが憂いなり。 子曰わく、徳の修まらざる、学の講ぜざる、義を聞きて徒(うつ)る能わざる、不善の改むる能(あた)わ…

今さら初詣での出来事

元旦は妻と子を連れ、 私の実家に行く。 その後、一家総出で氏神様に初詣に行く。 これがここ数年の習わし。 神様の御前では、 私利私欲をお願いするのではなく、 ただただ感謝の思いを捧げるのみ。 心誠に厳かに。 自然と拝礼は深々としたものになる。 それ…

平成26年、ブログ始め

昨年中のご来訪やお言葉、 誠に有難うございました。 昨年末からリアルが慌ただしく、 ご訪問が滞っておりますこと、 お詫び申し上げます。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 湯(とう)の盤(ばん)の銘(めい)に曰わく、苟(まこと)に日(ひ)に…

稲穂は君子に似ている

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな 子曰わく、君子は泰(ゆたか)にして驕(おご)らず、小人は驕りて泰ならず。(子路第十三・仮名論語198頁) 孔子先生が言われました。 「君子(立派な人)は、ゆたかでありながらも驕りたかぶったりしないものだ。小人は…

敬老の日に父母の歳計算す

明日は敬老の日ということで、 父と母が何歳になったか計算してみた。 子曰わく、父母の年は、知らざる可(べ)からざるなり。一は則(すなわ)ち以(もっ)て喜び、一は則ち以て懼(おそ)る。(里仁第四・仮名論語45頁) 孔子先生が言われました。 「父…

キング牧師と孔子

50年前の今日、 マーティン・ルーサー・キング牧師が次のように演説した。 『私には夢がある。 私の4人の小さな子どもたちが、いつの日か、 肌の色でなく人格の中身によって判断される国に住むことだ』 やはり、 人の評価というものは、 肌色はもちろん 出…

繁盛する飲食店に共通するもの

看板となる一品があること。 それと明るく気持ちの良い接客することのように思う。 北軽井沢「ザンガラ」のキャベツステーキ↓ とろとろのキャベツに周りのソースをたっぷりかけて食します。 素晴らしいお店でした。 子貢、仁を為さんことを問う。子曰わく、…

片付けないと貧乏になる

片付けができないと、 部屋が散らかる。 部屋が散らかると、 どこに何があるのか分からなくなる。 どこに何があるか分からなくなると、 重複して同じようなものを買ってしまう。 重複して同じようなものを買ってしまうことは、 無駄な出費。 無駄な出費が増…

仕事増大+子ども風邪=

仕事が立て込んでいた。 子曰わく、富(とみ)と貴(たっとき)とは、是(こ)れ人の欲する所なり。其(そ)の道を以(もっ)て 之(これ)を得ざれば、処(お)らざるなり。貧(まずしき)と賤(いやしき)とは、是れ人の悪(にく)む所なり。其の道を以て…

子ども元気が何より嬉しい

昨年、子どもが生まれてきてくれた。 私たち夫婦は長く子宝に恵まれなかった。 そんな我が子が先日40℃近い発熱。 4日間も続いた。 子どもがぐったりとしていたときは本当に焦った。 無事に回復し、 今日元気よく保育園に復帰できたことが本当に嬉しい。 …

三国峠から富士山と山中湖を見てきました

初 夏 遊 微庵 眼 下 湖 青 富 士 雄 眼下の湖は青く 富士は雄なり 停 車 気 爽 仰 蒼 穹 車を停め 気は爽やか 蒼穹を仰ぐ 君 共 景 色 撮 不 適 君と共に景色撮ること適わず 高 地 強 吹 慍 冷 風 高地に強く吹く冷風を慍む 三国峠から見下ろす山中湖は青…

新成人を甘く見ない

新成人に限ったことではないが、 若い人を甘く見たり、侮ったりしない方が良い。 子曰わく、後生(こうせい)畏(おそ)る可(べ)し。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十五十にして聞くこと無くんば、斯(こ)れ亦(ま…

初詣は新たにして省く

新年おめでとうございます。 本年が良い年となりますよう心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 元旦の今日は早速、初詣に行ってきます。 気持ちを新たにして、良くない心を省いてきます。 湯(とう)の盤(ばん)の銘(めい)…

もらって嬉しい年賀状?

たった一言でも、 手書きの文字が添えられている年賀状は、 もらって嬉しい。 だから私も、 年賀状には必ず手書きの一言を添えたいと思う。 子曰わく、人にして仁ならずんば、礼を如何(いか)にせん。人にして仁ならずんば、楽(がく)を如何にせん。(八佾…

寒い日は心を強くする(番外編)

前回からの番外編です。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8084372.html) もっとも、 孔子でさえ天命を知ったのは50歳でした。 子曰わく、吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知…

寒い日は心を強くする(3/3)

前回からの続きです。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8075663.html) どうすれば、自分の心を真っ直ぐにできるのでしょうか。 真っ直ぐにすることは、 正しくすることと同じです。 「正」という漢字が、 目標の線(一)を目指して足(止)が真っ…

寒い日は心を強くする(2/3)

前回からの続きです。 (前回http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8067160.html) どうすれば逆境に負けない強い心、大志を持てるのでしょうか? 次の章句がヒントになりそうな気がしています。 子曰わく、天、徳を予(われ)に生(な)せり。桓魋(かんたい…