微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

食事中、テレビを消すことにした

1年ほど前から、食事中、テレビを消すことにした。

よく味わって食べるため、
天地のお恵みや万人の苦労に思いを馳せるためである。


子曰わく、仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯に仁至る。(述而第七・仮名論語92頁)
孔子先生が言われました。
「仁は決して遠くにあるものではない。自分から進んで仁を求めれば、仁はすぐ近くにあるものなのだよ」


心焉に在らざれば、視て見えず、聴きて聞えず、食らいて其の味を知らず。(大学・仮名大学15頁)
心が正しくなければ、見ても見えない、聞いても聞こえない、食べても味が分からない


子曰わく、道の行われざるや、我之を知る。知者は之に過ぎ、愚者は及ばざるなり。道の明らかならざるや、我之を知る。賢者は之に過ぎ、不賢者は及ばざるなり。人飲食せざる莫きなり。能く味わいを知ること鮮なきなり。(中庸第四章・仮名中庸6頁)
孔子先生が言われました。
「中庸の道が行われないのを私は知っている。知者は中庸に過ぎ、愚者は中庸に及ばない。中庸の道が明らかでないのを私は知っている。賢者は中庸に過ぎ、不賢者は中庸に及ばない。飲食しない人はいない。だが、味わいをよく知る人は少ないのである