微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ難しい方を選ぶのか?

楽な道を選んで失敗すれば 後悔が残る。 困難な道を選んで失敗しても 教訓は残る。 樊遅、知を問う。子曰わく、民の義を務め、鬼神を敬して之を遠ざく、知と言うべし。仁を問う。曰(のたま)わく、仁者は難(かた)きを先にして獲ることを後にする、仁と言…

いつも嬉しそうで明るい人

人としての道を学んで 習得すると、 嬉しくて性格が自然と明るくなる。 いつも嬉しそうで 明るい人のところには、 人がたくさん集まって友だちも増える。 だが、人がいつも自分のことを 認めてくれるとは限らない。 それでも不平不満を言わず、 人としての道…

大学は大人になるための学問

大学は大人になるための学問の略。 大人の反対は小人であり、 小人の反対は君子でもあるから、 大学の道とは君子の道と考えてしまって 良いように思う。 大学の道は、明徳を明らかにするに在り。民に親しむに在り。至善に止まるに在り。(大学・仮名大学1頁…

なぜ学校の先生が多忙なのか?

OECDの調査が発表され、 我が国の中学の先生は 調査参加34ヶ国中最も勤務時間が長い という結果が出たようだ。 なぜ学校の先生の勤務時間が長いのだろうか? 思うに、 現代の我が国の多くの家庭では 宗教教育がなされていない。 宗教の宗は本という意…

人生は出世競争なのだろうか?

人生は出世競争なのだろうか? 君子は天命を自覚し、その実現を追求する。 人との競争など低レベルの次元なのだろう。 子貢人を方(たくら)ぶ。子曰わく、賜(し)や賢(けん)なるかな。夫(そ)れ我は則(すなわ)ち暇(いとま)あらず。(憲問第十四・仮…

息子が継いでくれれば無上の喜び

私が使命と思って追求するものがある。 息子が大人になって 受け継ぐと言ってくれたら、 こんなに嬉しいことは無いと思う。 子曰わく、父(ちち)在(いま)せば、其(そ)の志(こころざし)を観(み)、父(ちち)没(ぼっ)すれば其の行(おこない)を観…

「礼」とは何か?

「礼」は社会に立つためのもの。 社会性と言い換えても良いように思う。 子曰わく、詩に興り、礼に立ち、楽に成る。(泰伯第八・仮名論語103頁) 孔子先生が言われました。 「(人は)詩によって始まり、礼によって(社会に)立ち、音楽によって完成する…

不機嫌は他の人を不快にする

不機嫌は他の人を不快にする。 不機嫌を克服して機嫌を保つのは 仁と言えるのかもしれない。 顔淵仁を問う。子曰わく、己(おのれ)に克(か)ちて礼に復(かえ)るを仁と為(な)す。一日(いちじつ)己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由…

空気を読むのも大切だが…

空気を読むのも大切なことだが、 空気を読むばかりで 流されるだけの人になっている のではないか?と心配するのである。 子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(子路第十三・仮名論語196頁) 孔子先生が言われました。 「君子は人との調…

「孝弟」の「弟」とは何か?

「孝弟」の「弟」とは、 弟や妹が兄や姉を慕うことだろう。 兄や姉が弟や妹を思い、 弟や妹が兄や姉を慕う。 思うと慕うが合わさって 「友」となるのだろうか? 有子曰わく、其(そ)の人と為りや、孝弟にして上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。上を犯すを…

心はいくつになっても成長する

心はいくつになっても成長する。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/11485399.html 人生の途中の小さな成功で満足したり、 俺はスゴいと傲り高ぶっていれば、 その時点で心の成長は止まってしまう。 子曰わく、学は及ばざるが如(ごと)くするも、猶(なお…

働かずに稼いだお金は不善の塊

働くとは、 はた(傍)をらく(楽)にする ということ。 誰かを楽にすることだから、 働くことそれ自体が善 ということになるだろう。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/11899922.html 傍を楽にしないで得た所得など 不善の塊。 思いがけないことで消失す…

微妙な判定を責めるより

プレーが微妙だから 判定も微妙になるのは当然のこと。 どちらに判定しても批判はあっただろう。 微妙なことをとやかく責めるより、 W杯開幕戦で勇気ある判定を下し、 それを貫いた。 その勇気は称賛されるべきだと思う。 子曰わく、(中略)義を見て為さざ…

スマホを人間に例えれば

どんなに優れたアプリでも それを動かすOSが脆弱では 使い物にならない。 どんなに出来る人間でも 心が邪悪では何をしでかすか分からない。 天子より以て庶人に至るまで、壹に是皆身を修むるを以て本と為す。 其の本乱れて末治まる者は否ず。 其の厚くする…

人から良く思われたいとか考えなくなった

人から良く思われたいとか考えなくなった。 子曰わく、我を知ること莫きかな。子貢曰わく、何為れぞ其れ子を知ること莫からんや。子曰わく、天を怨みず、人を尤めず、下学して上達す。我を知る者は其れ天か。(憲問第十四・仮名論語219頁) 孔子先生が「…

まずは自分を大切に

まずは自分を大切にする。 自分を大切にすることは 親の気持ちを思いやることになる。 親の気持ちを思いやることは孝。 孝は仁の第一歩である。 曽子、疾有り。門弟子を召して曰わく、予が足を啓け、予が手を啓け。詩に言う、戦戦兢兢として深淵に望むが如く…

子ども元気が何より嬉し

昨冬、当時1歳だった長男が通う保育園で ウィルス性胃腸炎、 いわゆるノロが流行。 長男も感染した。 しかも嘔吐と共に痙攣(けいれん)を起こしてしまった。 小児クリニックへ行くと、 癲癇(てんかん)の可能性を疑われた。 熱性痙攣以外の痙攣は癲癇の疑…

子どもが思い出のコップを割ってしまった…

子どもが2歳になって、 よくお手伝いをしてくれるようになった。 使った食器を流し台まで運んでくれる。 沖縄ガラスでできたコップがある。 結婚前に妻と行った思い出の品である。 それを子どもが落として割ってしまった。 妻は悲鳴をあげた。 子どもは泣き…

ダイエットに論語

世界を見れば、 現代人の3人に1人が太りすぎということらしい。 日本を含む国際研究チームがまとめたという。 (5月29日付英医学誌ランセット電子版発表) 論語は天命に通じる書。 天命を自覚し、 その実現に力を注ぐようになれば、 自然と必要以上に食べ…

英語教育に熱心なのは分かるが…

英語は世界共通語。 我が子が 善き友・善き師と めぐり会えるよう、 きちんと英語教育を与えてやりたい。 だが英語というのは 外国の言葉であって、 あくまで伝達手段の一つに過ぎない。 英語が堪能になっても、 伝える中身に 確固たるものが無ければ、 どう…

心はいくつになっても成長する

肉体のピークは20代だろうが、 心はいくつになっても成長する。 曽子曰わく、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す、亦重からずや。死して後已む、亦遠からずや。(泰伯第八・仮名論語102頁) 曽先生が言いました。 「…