微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

不機嫌は他の人を不快にする

不機嫌は他の人を不快にする。
不機嫌を克服して機嫌を保つのは
仁と言えるのかもしれない。
 
 
顔淵仁を問う。子曰わく、己(おのれ)に克(か)ちて礼に復(かえ)るを仁と為(な)す。一日(いちじつ)己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由(よ)る。而(しこう)して人に由らんや。(後略)(顔淵第十二・仮名論語161頁)
弟子の顔淵が仁について尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「怠惰な自分を克服して、礼に帰ることも仁なのだよ。たとえ一日でも怠惰な自分を克服して礼に帰えれば、やがて世の中に仁が行き渡るようになる。仁を行うのは、自分自身の意思次第で、他人事ではないのだよ」