微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

和して同ぜず(論語・子路第十三㉓)

付和雷同を戒めるものとして 解釈するのも良い。 「和して同ぜず」は付和雷同の戒め または、 大学の三綱領「民に親しむ」 に関連づけて、 次のように解釈するのも良いように思う。 子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(子路第十三・仮名論…

忠は君子や仁の要素

忠は君子や仁の要素でもある。 樊遅、仁を問う。子曰わく、居る處恭、事を執りて敬、人と與りて忠なるは、夷狄に之くと雖も棄つべからざるなり。(子路第十三・仮名論語193頁) 樊遅が仁について尋ねました。 孔子先生が答えられました。 「立ち居振る舞…

忠(論語、学而第一④)

忠は「中+心」。 真ん中の心であり、 真心であり、 嘘・偽り無き誠の心である。 孝や慈と組み合わされる。 決して、服従という意味ではないのである。 曽子曰わく、吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざ…

謹賀新年(平成28年・申年)

旧年中のご交誼に 厚く御礼申し上げますとともに 本年も変わらぬご批判賜りたく 何卒宜しくお願い申し上げます。 顔淵仁を問う。子曰わく、己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや…