微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

孔子の道を貫く「一」(論語は誰が作ったか?3)

(前回からの続き) ところが、天は孔子を見捨ててはいなかった。 孔子よりも46歳も年下の曽子が登場したのだった(仮名論語3頁上)。 子曰わく、参(しん)や、吾が道は一を以(もっ)て之(これ)を貫く。曽子曰わく、唯(い)。子出ず。門人問うて曰わ…

孔子の後継者(論語は誰が作ったか?2)

(前回からの続き) 論語にはたくさんの孔子の弟子が登場する。 なのに何故、論語を作ったのが曽子の弟子たちだったのであろうか?? それは、 孔子の真意を最もよく受け継いでいた弟子が 曽子であったからと思われる。 孔子の真意を最もよく受け継いでいた…

論語は誰が作ったか?

(前回からの続き) 論語を作ったのは誰なのか、 正確には分かっていないようである。 しかし論語を作るに当たり中心的な役割を果たしていたのが 曽参の弟子たちであろうことは推測ができる。 その理由は次の通り。 論語には数多くの弟子たちが登場するが、 …

論語とは(孔子の論語ではない)

論語は孔子が書いた本ではない。 なので「孔子の論語」という言い方は間違っているように思う。 論語とは、 孔子の言葉として伝えられるものを集め、 「本当に孔子の言葉なのかどうか」を議論しながら作った語録集なのである。 (伊與田覺先生監修「論語一日…

体罰でない本物の指導

本物の指導とは、 選手が本来持っている力を発揮させる工夫をすることであるように思う。 子曰わく、之(これ)を如何(いかん)、之を如何と曰(い)わざる者は、吾(われ)之を如何ともする末(な)きのみ。(衛霊公第十五・仮名論語234頁) 孔子先生が…