微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年達成できたこと

今年、論語・大学・中庸の音読が 100回に到達した。 覚えるほど読み込んだ。 だが、読めば読むほど、 知れば知るほど、 孔子先生の教えが 深くて高くて遠くて広くて… なんとなく次の章句にある 顔淵の気持ちがわかるような気がする。 顔淵、喟然として歎…

徳川家康と論語

再来年(2016年)は 徳川家康が没して400年。 徳川家康の遺訓 「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」。 この遺訓は次の論語をもとにしていると言われる。 曽子曰わく、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て…

「先王の道」は仁の道(論語、学而第一⑫)

孔子先生が説いたのは仁。 それは孔子先生が 創作したものではなく、 堯・舜・文・武という 古代の聖王たちが実現したものだった。 (述べて作らず) 「先王」とは 堯・舜・文・武であり、 「先王の道」とは 仁の道ではないか?と思うのである。 有子曰わく…

教育勅語にある「国体」

教育勅語には 「国体の精華」という言葉がある。 天皇陛下を父とし、 皇后陛下を母とする一つの大きな家族。 これがきっと「国体」なのだと思う。 詩に云わく、楽只の君子は民の父母と。民の好む所之を好み、民の悪む所之を悪む。此を之れ民の父母と言う。(…

述べて作らず(論語、述而第七①)

「述べて作らず」 孔子先生は 「述べているだけで創作はしてない」と仰った。 子曰わく、述べて作らず、信じて古を好む。(後略)(述而第七・仮名論語80頁) 孔子先生が言われました。 「私は述べているだけで創作はしていない。古聖を信じて好んでいるに…

恥の文化を大切にしたいのだ

日本人が昔から有する 恥の文化を大切にしたいのだ。 子曰わく、之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥ずること無し。之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥ずる有りて且つ格し。(為政第二・仮名論語11頁) 孔子…

執鞭の士(論語、述而第七⑦)

孔子が説いたのは仁(人の道)。 言うことを聞かないからといって 人を牛や馬と同じように叩くのは間違っている。 だから執鞭の士は賤しむべき役目なのだろう。 子曰わく、富にして求むべくんば、執鞭の士と雖も、吾亦之を為さん。如し求むべからずんば、吾…

大変だ大変だと、いやいや取り組むよりも

大変だ大変だと、 いやいや取り組むよりも 好きになれる要素を見つけて 楽しみながら取り組んだ方が 遥かに人生は充実する。 子曰わく、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。(雍也第六・仮名論語74頁) 孔子先生は言…

流れ星に願えれば叶う

流れ星が流れる ほんの一瞬に願うには 四六時中頭の中で熱心に 考えていることでなければ 到底無理なこと。 それだけ熱心に 考えているのであれば、 いつか道は開けるのではないだろうか? 子張、行われんことを問う。子曰わく、言忠信、行篤敬なれば、蛮貊…

政治家が生活を語る国の行く末

政治家が目先の生活を語る。 その結果として 国の借金は1000兆円も積み上がったのではないか? だが生活を語らなければ当選できない。 政治家に生活を語らせているのは 我々有権者なのかもしれない。 子曰わく、人にして遠き慮無ければ、必ず近き憂有り…

人と同じことをしてもしょうがない

自分にしかできないことを創造するべきだ。 人と同じことをしてもしょうがない。 子曰わく、之を如何、之を如何と曰わざる者は、吾之を如何ともする末きのみ。(衛霊公第十五・仮名論語234頁) 孔子先生が言われました。 「これはどうだろうか?、これは…