微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

徳川家康と論語

再来年(2016年)は
徳川家康が没して400年。
 
 
徳川家康の遺訓
「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」。
 
 
この遺訓は次の論語をもとにしていると言われる。
 
 
曽子曰わく、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す、亦重からずや。死して後已む、亦遠からずや。(泰伯第八・仮名論語102頁)
曽先生が言いました。
「士には広くて強い心がなくてはならない。士の任務は重く、道は遠いからである。仁の実現を自分の任務とする、何と重いことだろうか?死んでようやくその任務が終わる、何と悠遠なことだろうか?」
 
 
徳川家康論語をよく学んだ。
 
そのために
全国の藩校や寺子屋
論語がよく学ばれるようになった。
 
日本に広く論語が浸透したのは
徳川家康の功績と言える。
 
 
(前略)孔子(中略)曰わく、(中略)君子の徳は風なり。小人の徳は草なり。草、之に風を上うれば、必ず偃す。(顔淵第十二・仮名論語173頁)
孔子先生が言われました。
「君子の徳は風のようなもので、小人の徳は草のようなものです。草に風をあてれば、必ずなびきます」