微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

唯我独尊を誤解していた…

「天上天下唯我独尊」は お釈迦様のお言葉。 「全世界で私一人が尊い」と 解釈するのは 完全に誤解だった。 正しくは、 「全世界の一人一人が尊い」 と解釈されるとのこと。 「我」は「私」でなく 「一人」という意味のようだ。 一人一人が尊いから 一人一人…

孔子の間違い(2/2)

前回からの続き 孔子先生が南子と会って、 何か間違いがあったのか無かったのか? 子路が不愉快に思ったのはそこではないと思う。 会うべきでない人と会ってしまった。 たとえ王妃とはいえ、 不品行な評判の高い人物に会ってしまったこと自体、 一本気な子路…

孔子の間違い(1/2)

前回からの続き 孔子先生にも間違いはあった。 子、南子を見る。子路説(よろこ)ばず。夫子(ふうし)之(これ)に矢(ちか)いて曰わく、予が否なる所の者は、天之を厭(う)たん、天之を厭たん。(雍也第六・仮名論語78頁) 孔子先生が南子に会われまし…

間違えないことが大切か?

人間なら誰だって間違いはある。 大切なのは間違えないことではなく、 ①すぐに修正すること。 子曰わく、過(あやま)ちて改めざる、是(これ)を過ちと言う。(衛霊公第十五・仮名論語239頁) 孔子先生が言われました。 「誤っているのに改めない。これ…

仕事増大+子ども風邪=

仕事が立て込んでいた。 子曰わく、富(とみ)と貴(たっとき)とは、是(こ)れ人の欲する所なり。其(そ)の道を以(もっ)て 之(これ)を得ざれば、処(お)らざるなり。貧(まずしき)と賤(いやしき)とは、是れ人の悪(にく)む所なり。其の道を以て…

楽な道と困難な道、選ぶべきは?

楽な道と困難な道、どちらに行くべきか? あえて困難な道を選ぶのが 仁(人の道)なのだと思う。 樊遅、知を問う。子曰わく、民の義を務め、鬼神を敬して之を遠ざく、知と言うべし。仁を問う。曰(のたま)わく、仁者は難(かた)きを先にして獲ることを後に…

子どもと論語を読む

幼少期に意味は分からなくても、 論語の代表的な章句を丸暗記することは、 その子の学習能力や思考能力を高める訓練になるばかりか、 人としての道を踏み外す可能性を極めて少なくできると思う。 子曰わく、学びて思わざれば則ち罔(くら)く、思うて学ばざ…

受験勉強は学問か?

合格と不合格は、 たった1点の差でも決まってしまう。 受験勉強は 合格するための勉強であり、 合格するための勉強は、 人に認めてもらうための勉強にすぎない。 人に認めてもらうための勉強は、 学問とは言えない。 子曰わく、古の学者は己の為にし、今の…

良き友はどんな人か?

「忠信(誠)を第一とし、自分と同じように忠信(誠)を第一と考えていない者を 友としてはならない」 子曰わく、(中略)忠信を主とし、己に如(し)かざる者を友とすること無かれ。(後略)(学而第一・仮名論語5頁) 「己に如(し)かざる者を 友とする…

己に如かざる者を友とすること無かれ(論語、学而第一⑧)

そのまま直訳して 「自分に及ばない者を 友とするな」 などと解釈しない方が良い。 子曰わく、(中略)己に如かざる者を友とすること無かれ。(後略)(学而第一・仮名論語5頁) 次の章句とも矛盾してしまう。 曽子曰わく、能を以て不能に問い、多を以て寡…

富士山の山頂は平和の象徴

世界遺産に登録されて初めての山開きが 昨日行われた。 ところで、 富士山の山頂部の持ち主は誰なのだろう? 江戸期の初めまで 駿河と甲斐の国が一歩も譲らず、 徳川家康の裁定によって浅間大社に与えられた。 明治維新で国の所有となったが 今度は国と浅間…