微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

仕事増大+子ども風邪=

仕事が立て込んでいた。
 
 
子曰わく、富(とみ)と貴(たっとき)とは、是(こ)れ人の欲する所なり。其(そ)の道を以(もっ)
(これ)を得ざれば、処(お)らざるなり。貧(まずしき)と賤(いやしき)とは、是れ人の悪(にく)む所なり。其の道を以て之を得ざれば、去らざるなり。君子は仁を去りて悪(いず)くにか名を成さん。君子は食を終るの間も、仁に違うこと無く、造次(ぞうじ)にも必ず是(ここ)に於(おい)てし、顚沛(てんぱい)
にも必ず是に於てす。(里仁第四・仮名論語38頁)
孔子先生が言われました。
「富貴は誰でも欲しいもの。しかし、仁の道に反してまでそれを得ようとは思わない。貧賤は誰もが嫌がるもの。しかし、仁の道に反してまでそこから抜け出そうとは思わない。君子は仁の心を亡くしてまで成功しようなどとは考えない。君子は食事をしているときも心から仁を離さず、あわただしいときでも必ず仁の心があり、つまずいて転びそうな時でも仁から心が離れることはないのである」
 
 
そこへ子どもが風邪をひいた。
妻も仕事を休めず、私が看病することに。
子どもがすぐに回復してくれたのは良かったが、
今度は私自身がダウン...高熱が出ていた。
仕事の遅れを取り戻そうと無理をしてしまったようだ。
 
 
(し)の疾やまい、病(おもき)なり。子路、祈らんことを請う。子曰わく、諸(これ)有りや。子路(こた)えて曰わく、之有り。誄(るい)に曰わく、爾(なんじ)を上下(しょうか)の神祇(しんぎ)に祈ると。子曰わく、丘の祈ること久し。(述而第七・仮名論語95頁)
先生の重病にかかってしまった時、弟子の子路が神にお祈りしたいとお願いしました。
孔子先生が言われました。
「そういうことをして良いのかね」
子路が答えました。
「誄(死者の功績を称える言葉)には『なんじを天地の神々に祈る』とあります」
孔子先生が言われました。
「そういうことなら私は久しく祈っているよ」
 
 
体調管理を反省…
 
 
曽子曰わく、吾(われ)(ひ)に吾(わ)が身を三省す。人の為に謀(はか)りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。(学而第一・仮名論語2頁)
曽先生が言いました。
「私は、自分自身を何度も省みて、良くないところを省くようにしている。たとえば、人からの相談ごとに誠心誠意応対したかどうか、友だちに嘘や偽りを言わなかったかどうか、そしてまだ習得できていないことを人に教えてしまわなかったかどうか」