微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

楽な道と困難な道、選ぶべきは?

楽な道と困難な道、どちらに行くべきか?
 

あえて困難な道を選ぶのが
仁(人の道)なのだと思う。
 

樊遅、知を問う。子曰わく、民の義を務め、鬼神を敬して之を遠ざく、知と言うべし。仁を問う。曰(のたま)わく、仁者は難(かた)きを先にして獲ることを後にする、仁と言うべし(雍也第六・仮名論語75頁)
弟子の樊遅が「知」について尋ねました。
孔子先生が言われました。
「民として正しい道を行う。神や鬼などは尊敬するけれども遠ざけて頼らない。これを知というのだよ」
さらには樊遅は「仁」についても尋ねました。
孔子先生が言われました。
仁者は困難なことを先にして利得は後にする。これを仁というのだよ
 

あえて困難な道を選択すれば成長できる、
しかし楽な道を選択してしまえば衰退が始まってしまう、
ということなのかも知れない。
 
 
子曰わく、君子は上達し、小人は下達す。(憲問第十四・仮名論語214頁)
孔子先生が言われました。
「君子は(仁を磨いて)向上するが、小人は(仁など根本的なことを疎かにするので)下落する」