微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

孔子の間違い(1/2)

前回からの続き
 

孔子先生にも間違いはあった。
 
 
子、南子を見る。子路(よろこ)ばず。夫子(ふうし)(これ)に矢(ちか)いて曰わく、予が否なる所の者は、天之を厭(う)たん、天之を厭たん。(雍也第六・仮名論語78頁)
孔子先生が南子に会われました。
弟子の子路はこれを不愉快に思いました。
先生は誓いをされて言われました。
「私に何か否があれば、天は私を見捨てるだろう、天は私を見捨てるだろう」
 
 
南子は衛国の王妃。
美人だが不品行な評判が高かった。
金谷治訳注「論語岩波文庫より)
 
 
孔子先生が南子と会って、
何か間違いがあったのか無かったのか?
子路が不愉快に思ったのはそこではないと思う。(つづく