#社会教育
仮名論語に新装版が出ます。 ついに、書店で買えるようになるようです。 仮名論語ほど純粋で 孔子先生の真意を表して論語は無いのではないかと思います。 仮名論語ほど素読に適した論語は無いとも思います。 多くの人にまずは学而篇だけでも 何度も素読して…
「習」の「羽」は雛鳥を表し、 「白」は重ねること→繰り返すことを表す。 したがって、「習」は 雛鳥が羽を何度も動かして 飛ぶことを習得していく様子を表している。 そこから「習」は 実践するという意味も持ってくる。 孔子先生は実践を重んじる。 論語を…
「居安きを求むること無し」とある。 「家での安息を求めない」という意味ではないだろう。 子の燕居するや、申申如たり、夭夭如たり。(述而第七・仮名論語81頁) 孔子先生が家でおくつろぎのときは、のびのびとされ、にこやかな表情をしておられました。…
礼の大切さは 何度も繰り返されるテーマ。 次の章句は礼の目的を みんなが和することにある としたものと解釈することができる。 この章句もやはり、 学而第一に相応しいように思う。 有子曰わく、礼の和を用て貴しと為すは、先王の道も斯を美と為す。小大之…
人を人として扱うなら 敬意をもって指導すべきだ。 人を追い込み、 人の心を傷つけるような やり方をする指導者は 指導者として無能であると 白状しているようなものだ。 子路、君子を問う。子曰わく、己を修めて以て敬す。曰(い)わく、斯くの如きのみか。…
自然はどんな状況にあっても ただ黙々と 次の季節の準備をする。 愚痴も文句も嫌みも言わない。 子曰わく、予言うこと無からんと欲す。子貢曰わく、子如し言わずんば、則ち小子何をか述べん。子曰わく、天何をか言うや、四時行われ百物生ず。天何をか言うや…
見た目だけではいけないが、 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/11669231.html だからといって見た目を おろそかにしていいということではない。 内面と外面のバランスが 保たれていることが大事なのだと思う。 子曰わく、質、文に勝てば則ち野。文、質に…
至善とは最善のこと。 君子の道は、 どんなときも最善(ベスト)を尽くすところにある。 大学の道は、明徳を明らかにするに在り。民に親しむに在り。至善に止まるに在り。(大学・仮名大学1頁) 大学の道(君子となるための学問の道)は、①明徳を明らかにす…
人としての道を学んで 習得すると、 嬉しくて性格が自然と明るくなる。 いつも嬉しそうで 明るい人のところには、 人がたくさん集まって友だちも増える。 だが、人がいつも自分のことを 認めてくれるとは限らない。 それでも不平不満を言わず、 人としての道…
人から良く思われたいとか考えなくなった。 子曰わく、我を知ること莫きかな。子貢曰わく、何為れぞ其れ子を知ること莫からんや。子曰わく、天を怨みず、人を尤めず、下学して上達す。我を知る者は其れ天か。(憲問第十四・仮名論語219頁) 孔子先生が「…
まずは自分を大切にする。 自分を大切にすることは 親の気持ちを思いやることになる。 親の気持ちを思いやることは孝。 孝は仁の第一歩である。 曽子、疾有り。門弟子を召して曰わく、予が足を啓け、予が手を啓け。詩に言う、戦戦兢兢として深淵に望むが如く…
ぶれないことは頑固とは違う。 仁(人の道)に適うことには ぶれてはならない。 頑固とは、 私利私欲や自分だけの都合に 固執すること。 私利私欲や自分だけの都合は 仁ではない。 子曰わく、仁に里るを美と為す。択びて仁に処らずんば、焉んぞ知なるを得ん…
もしも自動車のハンドルに 遊びが無かったら、 ハンドリングが ぎこちないものとなって 安全に運転することが できなくなってしまうだろう。 人間もそれと同じ。 もしも人間に遊びが無かったら、 こちこちの融通のきかない 小人と言われてしまうのだろう。 …
すべては天から与えられた試練… (別に深い意味があって書いたのではありません) 陳に在(いま)して糧(りょう)を絶つ。従者(じゅうしゃ)病(や)みて能(よ)く興(た)つこと莫(な)し。子路慍(うら)み見(まみ)えて曰わく、君子も亦(また)窮(…
前回みてきたように、 孔子先生は実践の伴わない言葉を 恥と考えていた。 だからこそ孔子先生は 口先だけの人間を 嫌っていたのだと思うし、 そのような人間にならないように 弟子を教育していたのではないだろうか? 或(ある)ひと曰わく、雍(よう)や、…
孔子先生も衣食住の充実を考えていた。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/10801678.html とはいえ、 次の章句も忘れてはならない。 君子の道を進めば、 過度の贅沢をしようなどとは思わなくなるのだろう。 子曰わく、君子は食(しょく)飽(あ)くを求む…
前回みてきたように、 孔子先生は実践を重んじる。 口先だけよりも 実践であった。 子貢、君子を問う。子曰わく、先(ま)ず行う、其(そ)の言(ことば)は而(しか)る後に之(これ)に従う。(為政第二・仮名論語17頁) 弟子の子貢が君子について質問を…
前回見てきたように、 「楽しく学び実践すること」は 論語の三大テーマの一つ。 孔子先生が実践を重んじていたことは 次の章句からも分かる。 子、四を以て教う。文、行、忠、信。(述而第七・仮名論語90頁) 孔子先生は、次の四つの目的をもって教えられた…
前回見てきたように 良き友を持つことは 論語三大テーマの一つ。 論語には 友だちのつくり方も書いてあるように思う。 曽子曰わく、君子は文を以(もっ)て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。(顔淵第十二・仮名論語179頁) 曽先生が言いました。 「君…
出る杭を打つ。 こんなことをするような者は小人。 君子は必ず出る杭を伸ばそうと 手助けする者である。 子曰わく、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是(これ)に反す。(顔淵第十二・仮名論語172頁) 孔子先生が言われました。 「君子は、人…
真面目・正直は大事なことだが、 それを都合よく利用しようとする者がいることには 十分注意しなければならない。 子曰わく、弟子、入りては則ち孝、出でては則ち弟、謹みて信、汎く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力あれば、則ち以て文を学べ。(学而第一・…
成功の道は信用を得ることである。 どんなに才能や手腕があっても、 平凡なことを忠実に実行できないような若者は、 将来の見込みはない。 (阪急電鉄の創業者、小林一三の言葉) 子曰わく、聖人は吾(われ)得て之(これ)を見ず。君子者を見るを得ば、是(…
旅に出るとき 多くの人は事前に ガイドブックを買う 短い旅の時間を 充実させるために 人生も旅に似ている なのに多くの人は ガイドブックを持たない 論語に代表される孔子の教えには どう生きるか?に対するヒントが 多く掲載されている この意味で論語は …
頭の回転が速く口先の機転が利く。 それだけ。 こういう人が評価されて上に行く。 本当に困る。 或(ある)ひと曰わく、雍や、仁にして佞(ねい)ならず。子曰わく、焉(いずく)んぞ佞を用いん。人に禦(あた)るに口給(こうきゅう)を以(もっ)てすれば…
(前回の続き) 子曰わく、君子は器(うつわ)ならず。(為政第二・仮名論語16頁) 孔子先生が言われました。 「君子は器ではない」 君子とは簡単に言えば人格者(君子はどんな人物か?)。 器とは能力。 人の評価は、 ただ能力とそれを駆使する人格によっ…
「知」とは、「正しい判断」をいう(参照記事)。 知者は正しい判断ができるから迷わない。 「勇」とは、 その判断を恐れず実行する勇気をいう。 「仁」とは、 勇気を持って実行しつつも 仁(人の道)を忘れないことを意味する。 仁者はいつも心に仁があるか…
膨大な量の情報や 目まぐるしい変化に 流されないように 心にしっかりとした拠り所を持つ。 2500年の歴史の風雪を耐え抜いた論語は 心の拠り所、判断の拠り所として間違いは無いと思う。 子曰わく、君子は博く文を学び、之(これ)を約するに礼を以(も…
人間なら誰だって間違いはある。 大切なのは間違えないことではなく、 ①すぐに修正すること。 子曰わく、過(あやま)ちて改めざる、是(これ)を過ちと言う。(衛霊公第十五・仮名論語239頁) 孔子先生が言われました。 「誤っているのに改めない。これ…
「忠信(誠)を第一とし、自分と同じように忠信(誠)を第一と考えていない者を 友としてはならない」 子曰わく、(中略)忠信を主とし、己に如(し)かざる者を友とすること無かれ。(後略)(学而第一・仮名論語5頁) 「己に如(し)かざる者を 友とする…
論語には 約500もの章句があるが、 ある3つのテーマが何度も 繰り返されている。 その3つとは 1.楽しく学び実践する 2.良き友を持つ 3.君子(立派な人)はどんな人物か? この3つを見事に 凝縮している章句が 論語全体の最初に 置かれた章句であ…