微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

論語は人生のガイドブック

旅に出るとき
多くの人は事前に
ガイドブックを買う
短い旅の時間を
充実させるために

人生も旅に似ている
なのに多くの人は
ガイドブックを持たない

論語に代表される孔子の教えには
どう生きるか?に対するヒントが
多く掲載されている
この意味で論語
人生のガイドブックなのだと思う
 
 
儀の封人(ほうじん)、見(まみ)えんことを請(こ)う。曰わく、君子の斯(ここ)に至るや、吾(われ)未だ嘗(かつ)て見えること得ずんばあらざるなり。従者(じゅうしゃ)(これ)を見えしむ。出でて曰わく、二三子(にさんし)、何ぞ喪(さまよ)うことを患(うれ)えんや。天下の道無きや久し。天(てん)(まさ)に夫子(ふうし)を以(もっ)木鐸(ぼくたく)と為さんとす。(八?第三・仮名論語34頁)
儀(衛国の地名)の封人(国境役人)が先生との会見を願って言いました。
「君子がここに来られて、会見できなかったことは一度もありません」
弟子たちは会見を許しました。
封人が退出して弟子たちに言いました。
「君たちは、どうして放浪することを憂えているのか?天下に人としての道が無くなって久しい。天は人としての道を伝える役割を先生に与えているのだよ」