微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

「礼の和を用て貴しと為す」(論語、学而第一⑫)

礼の大切さは
何度も繰り返されるテーマ。
 
次の章句は礼の目的を
みんなが和することにある
としたものと解釈することができる。
 
この章句もやはり、
学而第一に相応しいように思う
 
 
有子曰わく、礼の和を用て貴しと為すは、先王の道も斯を美と為す。小大之に由れば、行われざる所あり。和を知りて和すれども礼を以て之を節せざれば、亦行うべからざるなり。(学而第一・仮名論語7頁)
有先生が言いました。
「礼において和を貴いとするのは、私一人の考えではない。古代の聖王たちもそれを美しいことと考えた。だからといって和だけに頼ると、うまく行かないことがある。和の貴いことを知って、和しても礼をもって調節しないと、うまく行かないのである」