微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

自由とは自らに由る

自由とは自らに由ると書く。
 
だが自らに由れるほど自らに自信は無い。
 
だから私は孔子の道に由る。
 
 
子曰わく、誰か能く出ずるに戸に由らざらん。何ぞ斯の道に由ること莫きや。(雍也第六・仮名論語73頁)
孔子先生が言われました。
「家を出るのに戸口を通らない人はいない。それなのに、どうして人は人の道(仁)を通ろうとしないのだろうか?」
 
 
自らに由ることができて
本当に自由と言えるのは
相当の人格修養を積んでからだ。
 
 
子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁)
孔子先生が言われました。
「私は15歳の頃、人としての道を学ぶことを志した(志学)。30歳でこの道の上に自立し(而立)、40歳で道に惑わなくなった(不惑)。50歳で天命を知り(知命)、60歳で素直に聞こえるようになり(耳順)、70歳で心の欲する所に従っても道を外すようなことは無くなった(従心)」