微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

人から良く思われたいとか考えなくなった

人から良く思われたいとか考えなくなった。
 
 
子曰わく、我を知ること莫きかな。子貢曰わく、何為れぞ其れ子を知ること莫からんや。子曰わく、天を怨みず、人を尤めず、下学して上達す。我を知る者は其れ天か。(憲問第十四・仮名論語219頁)
孔子先生が「私を認めてくれる人がいない…」と漏らされました。
子貢が驚いて言いました。
「先生のようなお方が認められないことなどございましょうか?」
孔子先生が言われました。
「認められていないが、私は天を怨んだり人のせいにしたりしない。私は身近なところから学び、だんだんと深い学問・真理に通じてきた。私のことを本当に認めてくれるのは、天であろうか?」
 
 
子曰わく、(中略)知らずして慍みず、亦君子ならずや。(学而第一・仮名論語1頁)
孔子先生が言われました。
「人に認めてもらえなくても、怨むことなく天命を追求する。なんと立派な人物ではないだろうか?」
 
 
子曰わく、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。(学而第一・仮名論語10頁)
孔子先生は言われました。
 「人に認められないことを心配するのではない。自分が人を認めていないのではないか?と心配するのだ」