微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

「居安きを求むること無し」(論語、学而第一⑭)

「居安きを求むること無し」とある。

「家での安息を求めない」という意味ではないだろう。


子の燕居するや、申申如たり、夭夭如たり。(述而第七・仮名論語81頁)
孔子先生が家でおくつろぎのときは、のびのびとされ、にこやかな表情をしておられました。



したがって、
「家で安逸な日々を
過ごすことを求めない」
という意味になるかと思う。


子曰わく、君子は食飽くを求むること無く、居安きを求むること無し。事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。学を好むと言うべきのみ。(学而第一・仮名論語8頁)
孔子先生が言われました。
「君子は飽きるほどたくさん食べることを願わず、家で安逸な日々を過ごすことを願わない。機敏な行動や慎重な発言を心がけ、人としての道(仁)を志す者に従い自らを正す。このような人こそ、学問好きと言える」