微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

親は立木を見ると書く

真っ直ぐ育つよう
親に見守られて育った子どもは
大きくなっても曲がってゆくことはないという。

反抗期も軽いらしい。

親という漢字は立木を見ると書く。

立木のように真っ直ぐ育つよう
子どもを見守るのが親の役割と
教えてくれているのかもしれない。


子曰わく、人の生くるや直し。之を罔いて生くるや、幸いにして免るるなり。(雍也第六・仮名論語74頁)
孔子先生が言われました。
「人はもともと真っ直ぐなものだ。それを曲げて生きている人がいるが、それは偶然天罰を免れているだけなのだ」


(前略)子曰わく、予の不仁なるや。子生まれて三年然る後に父母の懐を免る。夫れ三年の喪は天下の通喪なり。予や、三年の愛其の父母に有るか。(陽貨第十七・仮名論語273頁)
宰我が「親が亡くなったときの喪の期間が三年というのは長すぎるから一年に短縮しよう」と言い出しました。
宰我が退出した後、孔子先生が言われました。
「予(宰我)は不仁だ。子どもは生まれて三年でようやく父母の懐(ふところ)を離れるのだよ。三年の喪は世の中の人が誰でもやっている共通の喪なのだ。予(宰我)も三年も父母の懐にいてその愛情を受けたはずなのに、忘れてしまったのだろうか?」