微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

己に如かざる者を友とすること無かれ(論語、学而第一⑧)

そのまま直訳して
「自分に及ばない者を
友とするな」
などと解釈しない方が良い。
 
 
子曰わく、(中略)に如かざる者を友とすること無かれ。(後略)(学而第一・仮名論語5頁)
 
 
次の章句とも矛盾してしまう。

 
曽子曰わく、能を以て不能に問い、多を以て寡に問い、有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く、犯されて校いず。昔者、吾が友嘗て斯に従事せり。(泰伯第八・仮名論語101頁)
曽先生が言われました。
「才能があるのに才能の乏しい人にも問いかけ、知識が多いのに知識の少ない人にも問いかけ、徳があるのに徳がないかのように振る舞い、虐げられてもあえて仕返ししない。昔、尊敬する私の友だちは生涯これを実践したのだが…」
 
 
ではどのように解釈したら良いのか??(つづく