微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

執鞭の士(論語、述而第七⑦)

孔子が説いたのは仁(人の道)。
 
言うことを聞かないからといって
人を牛や馬と同じように叩くのは間違っている。
 
だから執鞭の士は賤しむべき役目なのだろう。
 
 
子曰わく、富にして求むべくんば、執鞭の士と雖も、吾亦之を為さん。如し求むべからずんば、吾が好む所に従わん。(述而第七・仮名論語84頁)
孔子先生が言われました。
「富を求めなければならないのなら、鞭をとる市場監督のような賤しい役目でもやればよい。だが、求めなくてもよいものなら、私は自分の心が好むところに従いたい」