微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

#その他ビジネス

会社にも使命

人に使命がある。 人の集まりである会社にも 使命があるに違いない。 天の命ずる之を性と言い、性に率う之を道と言い、道を修むる之を教えと言うなり。(中庸第一章・仮名中庸1頁) 天が命じたもの。これを性(個性・特性)という。その性にしたがい、それ…

多種多様が新たな価値を生む

創意工夫による新たな価値は 自分一人で考えるより 多種多様な人たちが集まり 切磋琢磨する中で考えた方が 生み出されやすい。 (創意工夫による新たな価値) 子曰わく、吾嘗(かつ)て終日食わず、終夜寝ず、以て思う。益無し。学ぶに如かざるなり。(衛霊…

お客様から頂くお代は投資

お客様から頂くお代というものは モノやサービスを 提供したことに対する対価 と考えるよりむしろ、 昨日より今日、今日より明日、 さらにより善いモノやサービスを 提供していくための投資 と考えるべきなのかもしれない。 子曰わく、学は及ばざるが如くす…

良さや取り柄に応じて仕事を頼む

人にはそれぞれ 良さや取り柄がある。 会社にもそれぞれ 良さや取り柄がある。 一人の人、一つの会社に あれもやれ、これもやれと 求めるのではなく、 良さや取り柄に応じて 仕事を頼みたいと思う。 子曰わく、君子は事え易くして説ばしめ難し。之を説ばしむ…

親不孝者は仕事もダメ

社会のニーズに応えるとか 顧客満足度のアップとか 言っているが、 そもそも自分の親を 喜ばせることも出来ないのに、 他人様を喜ばせることが 出来るわけがないと思う。 子夏曰わく、賢を賢として色に易え、父母に事えて能く其の力を竭し、君に事えて能く其…

息子が継いでくれれば無上の喜び

私が使命と思って追求するものがある。 息子が大人になって 受け継ぐと言ってくれたら、 こんなに嬉しいことは無いと思う。 子曰わく、父(ちち)在(いま)せば、其(そ)の志(こころざし)を観(み)、父(ちち)没(ぼっ)すれば其の行(おこない)を観…

仕事を楽しくする

上からの命令を待って それを忠実に実行する。 それも仕事のうちなのだろうが、 それだけでは仕事がつまらないものとなってしまう。 苦しいものとなってしまう。 自分で課題を見つけ、 その解決策を自分で考える。 何度も創意工夫を繰り返し、 新たな発想を…

褒めて伸ばして売上↑

「できなかった」からといって従業員を責めのではなく、 「できた」ことを評価して従業員を褒める。 ↓ 従業員が働きがいを感じる。 ↓ 自分から積極的に店を良くしようとする。 ↓ 店全体の雰囲気が良くなる。 ↓ お客さんの評判が良くなり、リピーターが増える…

育児・介護・障害などがあっても働きたい

育児、介護、病、障害、年齢などの制約を抱えつつ働く人は増えている。 経営学者・今野浩一郎氏は、 このような制約を抱えて働く社員のことを制約社員と言っている。 制約社員は、若者の志、シニアの知恵、子育て社員の視野の広さを持っている。 こうした制…

利益を社会のために

今週の日経夕刊「人間発見」は渋沢栄一先生の子孫であられる渋沢健さんでした。 以下、記事を抜粋します。 『高祖父の渋沢栄一を意識したのは40歳のとき。今は栄一の研究家として著作も多い。 2001年に米国のヘッジファンドを辞めて独立しようとしたときです…

日本資本主義の父 渋沢栄一、再評価の機運

【日本資本主義の父 渋沢栄一、再評価の機運 拝金主義を反省 論語解釈に脚光】 という記事が10月8日の日経朝刊文化欄にありました。 一部を引用します。 『従来の儒教的観念では金もうけは卑しいことと見られてきた。 しかし、渋沢の解釈では、孔子は「ま…

瀬島龍三さんの指導

一昨日の日経の「私の履歴書」を読んで、大ヒントを得たような気分になりました。 こんなことが書いてありました。 『(旧日本軍の大本営参謀だった瀬島龍三さんが、戦後伊藤忠商事に入社。 その瀬島さんが部下に対し)日常業務で指導されたのは、 (1)報告書…