微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

新成人を甘く見ない

新成人に限ったことではないが、
若い人を甘く見たり、侮ったりしない方が良い。
 
 
子曰わく、後生(こうせい)(おそ)る可(べ)し。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十五十にして聞くこと無くんば、斯(こ)れ亦(また)畏るるに足らざるのみ。(子罕第九・仮名論語121頁)
孔子先生が言われました。
「若者を畏敬すべきだ。将来彼らが今の我々に及ばないと、どうして言えようか。40・50にもなって謙虚に学ぶことがない者は、もはや畏敬の対象からは外されるであろう。」
 
 
若いとか未熟だからという理由だけで人を見下すような人物は、
畏敬の対象から外されてもやむを得まい。
 
 
子曰わく、如(も)し周公の才の美有りとも、驕(おごり)且つ吝(やぶさか)ならしめば、其(そ)の余は観るに足らざるのみ。(泰伯第八・仮名論語103頁)
孔子先生が言われました。
「たとえ周公のような才能があってとしても、驕りたかぶって人を見下したり、人の長所も認めないような狭量な人物であれば、その人物のことをそれ以上見る必要は無い。」