微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

「少年よ大志を抱け」の全文を読んできたら

夏休みを利用して
「少年よ大志を抱け」で有名な
クラーク博士の銅像のある
羊ヶ丘展望台(札幌市)に
行ってきた。
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「少年よ大志を抱け」
には続きがあった。
 
続きの方がむしろ
大事なのではないか?
 
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子曰わく、三軍も師を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。(子罕第九・仮名論語123頁)
孔子先生が言われました。
「どんな大軍の総大将でも捕虜になってしまうことはある。しかし、人の大志や強い目標というものは、どんな平凡な人からさえも、奪うことはできない」
 
 
曽子曰わく、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す、亦重からずや。死して後む、亦遠からずや。(泰伯第八・仮名論語102頁)
曽先生が言いました。
「士には広くて強い心がなくてはならない。士の任務は重く、道は遠いからである。仁の実現を自分の任務とする、何と重いことだろうか?死んでようやくその任務が終わる、何と悠遠なことだろうか?」