微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

第二子となる長女が生まれた

第二子となる長女が生まれた。

母子ともに健康であること、
この上なく有難く
誠に光栄なことと思うと同時に、
私が二人の子を平等に
愛することができる人格を
果たして備えているかどうか
不安にもなった。


司馬牛、憂えて曰わく、人は皆兄弟有り、我独り亡し。子夏曰わく、商之を聞く、死生命有り、富貴天に在り。君子は敬みて失うこと無く、人と与るに恭しくして礼有らば、四海の内、皆兄弟なり。君子何ぞ兄弟無きを患えんや。(顔淵第十二・仮名論語164頁)
司馬牛が悲しみ嘆いて言いました。
「みな兄弟がいるのに私にはいない…」
そんな司馬牛に子夏が言いました。
「私は『人の生死や富貴は全て天命』と聞いている。君子は、敬意を忘れることなく、謙虚に礼をもって人と交われば、世の中の人はみな兄弟になる。君子は、兄弟がいないことなど気にする必要無いのだ」


子曰わく、徳の修まらざる、学の講ぜざる、義を聞きて徒る能わざる、不善の改むる能わざる、是れ吾が憂なり。(述而第七・仮名論語80頁)
孔子先生が言われました。
「徳が身につかないこと、学問が究められないこと、正しい道を聞いても行うことができないこと、不善を改めることができないこと。この四つが私の心を痛めている」