微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

#家族

父母在せば、遠く遊ばず(論語、里仁第四⑲)

旅に限らず、 親に余計な心配をかけない、と解釈する。 子曰わく、父母在せば、遠く遊ばず。遊ぶこと必ず方あり。(里仁第四・仮名論語44頁) 孔子先生が言われました。 「父母の存命中は、遠くへ旅に出ないことだ。やむを得ず遠くへ旅するときは、父母に…

第二子となる長女が生まれた

第二子となる長女が生まれた。 母子ともに健康であること、 この上なく有難く 誠に光栄なことと思うと同時に、 私が二人の子を平等に 愛することができる人格を 果たして備えているかどうか 不安にもなった。 司馬牛、憂えて曰わく、人は皆兄弟有り、我独り…

三年父の道を改むる無くんば(論語、学而第一⑪)

もしも子どもが 私が天命と思って 追求していることを 受け継いでくれるのなら、 これほど嬉しい親孝行は無い。 この気持ちを反映できるのは 次の章句しかないだろう。 この章句が 学而第一に置かれたことに 感謝せねばならない。 子曰わく、父在せば、其の…

ご先祖様の数を数えてみる

父母は2人、 祖父母は4人、 曽祖父母は8人、 高祖父母は16人… 1代を25年として ご先祖様の数を計算していくと、 40代前・1000年前のご先祖様は なんと1兆人を超える。 この1兆人のうちの1人でも 欠けていたら 今の自分の存在は無い… 人は皆、計り知れない 無…

仲の良い兄弟

「三本の矢」の寓話は、 毛利元就が3人の息子に送った「三子教訓状」に由来する。 毛利博物館のウェブサイトに原文の写真がある。 その一節を現代語訳すると、 次のようになるだろうか。 「隆元は元春や隆景と考えが合わなくとも、 長男なのだから我慢せね…

兄弟いつまでも仲良く

兄弟、いつまでも仲良く。 子路問うて曰わく、如何なるか斯(こ)れ之(これ)を士と言うべき。子曰わく、切切偲偲(せつせつしし)怡怡如(いいじょ)たれば、士と言うべし。朋友には切切偲偲、兄弟には怡怡如たり。(子路第十三・仮名論語199頁) 弟子…

相続が争族では悲しい

昨日6月6日の日本経済新聞朝刊M&I 3面に 「相続を争族としないために遺言書を残そう」という内容の記事がありました。 親の遺産をめぐって、 兄弟姉妹の間で争奪戦が起きてしまうことが本当に多いみたいです。 そのため、「相続」を「争族」などと表現…