兄弟、いつまでも仲良く。
子路問うて曰わく、如何なるか斯(こ)れ之(これ)を士と言うべき。子曰わく、切切偲偲(せつせつしし)怡怡如(いいじょ)たれば、士と言うべし。朋友には切切偲偲、兄弟には怡怡如たり。(子路第十三・仮名論語199頁)
弟子の子路が尋ねました。
「どういう人が立派な人と言えるのでしょうか。」
孔子先生が答えられました。
「互いに磨き合い、励まし合い、そして心穏やかになごみ合うような人であれば、立派な人ということができるよ。ただ、友人とは互いに磨き合い、励まし合うのが良い。兄弟の間では、心穏やかになごみあうのが良いよ。」
家の中は、平和な方が良いに決まっている。
子の燕居(えんきょ)するや、申申如(しんしんじょ)たり、夭夭如(ようようじょ)たり。(述而第七・仮名論語81頁)
孔子先生が家でくつろがれているときは、のびのびとされ、にこやかな表情をしていらっしゃいました。
家の中をギスギスさせてはならないのだ。