微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

寒い日は心を強くする(番外編)

前回からの番外編です。
(前回
http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/8084372.html
 
 
もっとも、
孔子でさえ天命を知ったのは50歳でした。
 

子曰わく、吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順(みみしたが)い、七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず。(為政第二・仮名論語12頁)
 
 
現代の年齢に換算すれば60・70歳以上でしょう。

いつも天命を意識することは必要としても、
早急に「これが自分の天命だ」などと決めつけなくても良いものなのかもしれません。
 

孔子曰わく、君子に三畏(さんい)有り。天命を畏(おそ)れ、大人(だいじん)を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎(な)れ、聖人の言を侮(あなど)る。(季氏第十六・仮名論語254頁)
孔子先生が言われました。
「君子には畏れるものが三つある。天命を畏れ、大人(立派な人)を畏れ、聖人の言葉を畏れる。小人はこれに反し、天命を分かっていないので天命を畏れない。大人にはなれなれしく、聖人の言葉をあなどる。」