微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

今日は教育勅語の日

122年前(明治23年・1890年)の今日(10月30日)、
教育勅語教育ニ関スル勅語)が渙発されました。

教育勅語渙発されたのには、
次のような経緯があったといいます。
 

明治19年明治天皇は設立されたばかりの東京帝国大学を視察され、
非常に進んだ教育の在り方に感心をされながらも、
「身を修める」つまり修身科の無いことに懸念を示されました。
そして、文部大臣や総理大臣にこれを諮られましたが、実現されることはありませんでした。
そこで、明治天皇は、法律ではなく、勅語という形をとって「教育勅語」を渙発されたのでした。』
 

「修身」とは、
大学に由来する言葉です。
 

天子より以(もっ)て庶人(しょじん)に至るまで、壹(いつ)に是(これ)(みな)身を修むるを以て本(もと)と為す。(仮名大学4頁)
天子から一般庶民まで皆、自分の身を修めることが「本」となる。
 

この大学の言葉にあるように、
身を修めることは、天子から一般の庶民まで全ての人の基本となるものなのです。

そして、
教育勅語の終わりの一文にも、
この大学の言葉が表れています。
 

(ちん)(なんじ)臣民ト俱(とも)ニ挙々(けんけん)服膺(ふくよう)シテ咸(みな)(その)徳ヲ一ニセンコトヲ庶(こい)(ねが)

天皇が私たち臣民と一緒に、
教育勅語をよく勤め行い忘れないようにしたい、
と願われていることが分かります。
 

今日の記念日に、
教育勅語素読し、挙々服膺してみてはいかがでしょうか?
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