微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

寒い日は心を強くする(1/3)

今冬は寒さが厳しいです。

寒いといえば、
思い出されるのが次の章句です。
 
 
子曰わく、歳(とし)寒くして、然(しか)る後(のち)に松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知るなり。(子罕第九・仮名論語124頁)
孔子先生が言われました。
「寒さが厳しくなって初めて、松や柏が他の木と違ってしぼまないのが分かる。」
 
 
人間も逆境になって初めて、芯の強さ、心の強さが分かるということです。
 
他にも、同じような章句があります。
 
 
子曰わく、三軍も師(すい)を奪うべきなり。匹夫(ひっぷ)も志(こころざし)を奪うべからざるなり。(子罕第九・仮名論語123頁)
孔子先生が言われました。
「どんな大軍でも総大将が捕虜になってしまうことはある。しかし、人の大志や強い目標というものは、どんな平凡な人からさえも、奪い取ることはできないのだよ。」
 
 
とはいえ、
どうすれば逆境に負けない強い心、大志を持てるのでしょうか?

長くなりそうなので、次回に回します。