微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

正しい歴史認識を言う前に

韓国の大統領となる朴槿恵(パク・クンヘ)氏が言った。
「正しい歴史認識を土台に、東北アジアの和解・協力と平和が拡大するよう努力する」と。
(12月20日日本経済新聞夕刊)

安倍新政権に対する牽制と思われる。
 

しかし、
正しい歴史認識というものは、
「事実と証拠」を検証して形成するものである。

政府が決めた歴史認識を学校教育で刷り込ませ
日本に対する自由な言論・表現が許されない韓国では、
「事実と証拠」を正しく検証できるはずはなく、
したがって正しい歴史認識が形成されるはずもない。
 

韓国新大統領がなすべきは、
正しい歴史認識よりもまず、
日本に対する言論・表現の自由の完全なる保障なのではないだろうか。
 
 
子曰わく、学びて思わざれば則ち罔(くら)く、思うて学ばざれば則(すなわ)ち殆(あやう)し。(為政第二・仮名論語17頁)
孔子先生が言われました。
「学んだことを自分で考えたのでなければ、何も見えて来ないだろう。どんなに自分で考えても、きちんと学んだのでなければ、それは危うい考えになっているだろう。」