微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

サイパン陥落して降伏せず、これを過ちという

グアム→パラオ→フィリピン→硫黄島→日本本土への大空襲→沖縄での地上戦→広島・長崎への原爆投下

このように、
70年前の戦争によって
犠牲となった方々の大多数は
サイパン陥落後であった。

サイパン陥落は
日本本土がB29による爆撃射程圏に入ることを意味した。

この時点で日本の負けは決定的だった。

にもかかわらず、
日本は降伏しなかった。
いや、当時の日本社会が降伏を許さなかったのだろう。

それが為に、
多くの人が命を落とした。


もちろん、
戦争を始めたのは間違い。

だが、もっと間違いだったのは 
サイパン陥落の時点で降伏しなかった、できなかったことなのではないか?


子曰わく、過ちて改めざる、是を過ちと言う。(衛霊公第十五・仮名論語239頁)
孔子先生が言われました。
「誤っているのに改めない。これが本当の誤りなのだよ」


子、怪・力・乱・神を語らず。(述而第七・仮名論語88頁)
孔子先生は、妖怪的なこと・暴力的なこと・背徳的なこと・神秘的なことは話されませんでした。