微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

習慣とは紙を重ねてゆくようなもの

習慣とは
紙を重ねてゆくようなもの。
 
一枚一枚は薄くても
何十年も経てば厚くなる。
 
善い習慣を身につけたい。
 
 
子曰わく、性、相近きなり。習、相遠きなり。(陽貨第十七・仮名論語262頁)
孔子先生が言われました。
「人の生まれつきは、誰も似たものなのだが、習慣によって大きく違ってくる」
 
 
君子の道は、辟えば遠きに行くに必ず邇き自りするが如く、辟えば高きに登るに必ず卑き自りするが如し。(後略)(中庸第十五章・仮名中庸24頁)
君子の道は、たとえば遠い所へ行くときには、必ず近い所から歩き始めるような、たとえば高い所へ登るときには、必ず低い所から登り始めるようなものだ。
 
 
たびして之を能くすれば、己之を百たびし、人たびして之を能くすれば、己之を千たびす。果して此の道を能くすれば、愚なりと雖も必ず明らかに、柔なりと雖も必ず強し。(中庸第二十章・仮名中庸50頁)
人が一回で良くできるとすれば、自分は百回やってみる。人が十回で良くできるとすれば、自分は千回やってみる。その結果道を修得できれば、愚かな者でも必ず聡明になり、柔弱な者でも必ず強くなれる。