微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

イノベーションは技術革新と和訳されているが

技術革新と和訳されているが、
本来の意味は
 
技術者だけでなく、
全ての人が担うものと言える。
 
 
顔淵仁を問う。子曰わく、己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや。(後略)(顔淵第十二・仮名論語161頁)
弟子の顔淵が仁について尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「自分自身に打ち勝って、礼に返ることも仁なのだよ。たとえ一日でも自分自身に打ち勝って礼に返ることができれば、やがて世の中に仁が行き渡るようになる。仁を行うのは、自分自身の意思次第で、他人事ではないのだ」
 
 
子曰わく、人く道を弘む。道を弘むるに非ず。(衛霊公第十五・仮名論語239頁)
孔子先生が言われました。
「道を広めることができるのは人であって、道が勝手に広まってゆくのではない」