微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

小さな過ちを追求するのが政治だろうか?

政治家が
小さな過ちを追求することに
明け暮れる。
 
どこまでを
小さな過ちというかは別として、
小さな過ちは許すという視点は
政治家に必要なことだと思う。
 
余りに小さな過ちに
拘る政治家の方が
信用できない。
 
 
仲弓、季氏の宰と為りて政を問う。子曰わく、有司を先にし、小過を赦し、賢才を挙げよ。曰(い)わく、焉んぞ賢才を知りて之を挙げん。曰(のたま)わく、爾の知る所を挙げよ。爾の知らざる所、人其れ諸を舎てんや。(子路第十三・仮名論語180頁)
仲弓が季氏の封地の取り締まりとなった時、政治について尋ねました。
孔子先生が言われました。
「役人の人事を先に行い、小さな過ちは許し、才能ある人物を引き立てよ」
仲弓が言いました。
「どうすれば才能ある人物を知ることができましょうか?」
孔子先生が言われました。
「お前が知る才能ある人物を引き立てればよい。そうすれば、お前の知らない人物を他の人が捨ててはおかないよ(推薦してくれるはずだよ)」