微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

どんなに良い学校を卒業しても

どんなに良い学校を卒業しても
社会に出れば
学校で習いもしなかった問題や
見たことも聞いたことも無い
問題に対処しなければならない。
 
事前に用意された正解など無く、
解決策は自分の頭で
考え出さなければならない。
 
 
なので社会に出る前には
正解を詰め込むよりも、 
創意工夫を重ね
解決策を考え出す「知」
②その解決策を勇気をもって
実行する「勇」、
③勇をもって実行しつつも
思いやりの心を忘れない「仁」、 
を身につけるべきではないか?
 
そしてそれは結局のところ、
君子の三大要素なのである。
 
 
子曰わく、之を如何、之を如何と曰わざる者は、吾之を如何ともする末きのみ。(衛霊公第十五・仮名論語234頁)
孔子先生が言われました。
「これはどうだろうか?、これはどうだろうか?と自分で考えるような者でなければ、私にはどうすることもできない」
 
 
子曰わく、憤せずんば啓せず、悱(ひ)せずんば発せず。一隅を挙げて三隅を以て反らざれば、則ち復(また)せざるなり。(述而第七・仮名論語82頁)
孔子先生が言われました。
「湧き上がるようなものが無ければ、解決の糸口はつけない。心では分かっているものの言葉でうまく表せない程でなければ、その手引きはしない。一隅を示して他の三隅を自分で考えようとするのでなければ、繰り返し教えはしない」