微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

飽きないようにするために

どんなに知っていても
どんなに好きでも
ただ漫然と繰り返すだけでは
楽しくなくなる。
 
飽きないようにするために
小さな変化や発見でも
感謝・感動できるよう
心をいつも新鮮に保つ。
 
さらには飽きないための
創意工夫を重ねる。
 
心をいつも新鮮に保ち
創意工夫を重ねることは
好きなことを飽きずに
いつまでも楽しむための
鍵であるように思う。
 
 
子曰わく、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。(雍也第六・仮名論語74頁)
孔子先生は言われました。
「物事を知っているからと言って取り組む者は、これを好んで取り組む者には到底及ばない。だからといって、それを好んで取り組む者でも、それを楽しんで取り組む者には到底及ばない」
 
 
の盤の銘に曰わく、苟に日に新た日日に新たに、又に新たならんと。
康誥に曰わく、新たにする民を作(おこ)すと。(大学・仮名大学6頁)
殷王朝の初代・湯王が使っていた洗面器には、「本当に毎日、心を新鮮に保って日々新(進)化することを心がける。そしてまた次の日も新鮮・新化を心がける」という言葉が刻まれていた。
康誥(書経の一篇)には、「自ら進んで創意工夫をして新たな価値を生み出す人々を育成する」という言葉がある。