微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

お金の管理がいい加減では…

政治資金規正法については
よく分からない。
 
だが、
お金の管理がいい加減
ということはよく分かった。
 
お金の管理がいい加減な為政者を
信用するわけにはいかない。
 
 
子曰わく、民は之に由らしむべし。之を知らしむべからず。(泰伯第八・仮名論語103頁)
孔子先生が言われました。
「民には政治を信頼してもらえるようにしなければならない。政治の詳細を知らせることは難しい(政治において大事なのは詳細な説明ではなく信頼である)
 
 
子貢、政を問う。子曰わく、食を足し兵を足し、民之を信にす。子貢曰わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於て何れをか先にせん。曰(のたま)わく、兵を去らん。曰(い)わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於て何れをか先にせん。曰(のたま)わく、食を去らん。古(いにしえ)(よ)り皆死あり、民、信無くんば立たず。(顔淵十二・仮名論語166頁)
弟子の子貢が政治において大切なことを尋ねました。
孔子先生が答えられました。
「①食の充実、②兵の充実、③民からの信頼だよ」
子貢が尋ねました。
「この三つのうち一つをどうしても捨てなければならないときは、何を捨てるべきでしょうか?」
孔子先生が答えられました。
「兵を捨てよう」
さらに子貢が尋ねました。
「では残りの二つのうち、一つをどうしても捨てなければならないときは、何を捨てるべきでしょうか?」
孔子先生が答えられました。
「食を捨てよう。食があろうとなかろうと、人には必ず死がある。しかし、民から信を得られなくては、政治は成り立たない」