微庵の論語メモ

現代語訳は可能な限り原文に忠実に、かつ分かり易くを心がけております。

章句解説(為政第二)

言を知らざれば、以て人を知ること無きなり(論語、堯曰第二十⑤)

言葉は時に人の心を傷付ける。 心を傷付けられた人は心を閉ざす。 心を閉ざされれば、その人を理解することは難しくなる。 言葉を知らなければ 人を知ることができないとは、 このことをいうのかもしれない。 孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること…

従心―七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず(論語、為政第二④)

孔子先生は 「七十にして 心の欲する所に従えども、 矩を踰えず」と言われた。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二…

耳順―六十にして耳順い(論語、為政第二④)

孔子先生は 「六十にして耳順い」と言われた。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁) 孔子先生が言…

知命―五十にして天命を知り(論語、為政第二④)

孔子先生は 「五十にして天命を知り」と言われた。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁) 孔子先生…

不惑―四十にして惑わず(論語、為政第二④)

孔子先生は 「四十にして惑わず」と言われた。 「惑わず」といえば 「知者は惑わず」という言葉もある。 子曰わく、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。(子罕第九・仮名論語125頁) 孔子先生が言われました。 「知者は迷わない。仁者は余計な心…

志学―十有五にして学に志し(論語、為政第二④)

孔子先生は 「15歳の頃、学問に志した」と言われた。 学びには三段階ある。 人に学び、 書に学び、 天に学ぶ。 http://blogs.yahoo.co.jp/rihito141/11764759.html この頃はまだ、 人に学ぶ段階だったかもしれない。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三…

而立―三十にして立つ(論語、為政第二④)

孔子先生は 「三十にして立ち」と言われた。 子曰わく、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。(為政第二・仮名論語12頁) 孔子先生が言わ…

温故知新、二つの意味

一つの章句で複数の解釈が可能。 これも論語の面白さの一つ。 たとえば温故知新。 子曰わく、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以(もっ)て師と為るべし。(為政第二・仮名論語16頁) 解釈は次の2パターン。 どちらかが正しいというものではな…

「不惑」・「知命」・「耳順」の誤解

「論語」の中で、最もよく引用される言葉は、おそらくこれらでしょう。 「志学」(15歳)、「而立」(30歳)、「不惑」(40歳)、 「知命」(50歳)、「耳順」(60歳)、「従心」(70歳)。 これらの言葉は、この章句に由来します。 子曰わく、…